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いずみ しげる 泉茂
1922年大阪府に生まれる。1995年没する。1938年から2年間、中之島洋画研究所に通う。1939年大阪市立工芸学校(現大阪市立工芸高校)を卒業、大丸百貨店宣伝部に勤める。1947年退社し、翌年第1回汎美術家協会展で受賞。1951年、瑛九や早川良雄らとデモクラート美術家協会を結成。1953年からエッチング、55年からリトグラフを始めた。1957年第1回東京国際版画ビエンナーレ展で新人賞を受賞。1959年からはニューヨークに住み、アメリカ画壇で活躍する一方、国内外の展覧会に多数出品する。1963年からはパリに移住、同様に活発な活動を続ける。作風は、幻想的な情景の描写から、次第に抽象的な幾何学形態を前面に押し出した、無機質なものへと変化していった。油彩の他、エッチング、リトグラフ、シルクスクリーンなどの技法を用いて、単純な形態から構成される様々なイメージを追求した。1968年に帰国した後は、一転してエアブラシの吹き付け画法による作品を発表。晩年は、雲形定規をベースにしたカラフルな色彩と繊細な叙情の通う作品に表現を変化させながら精力的な活動を続けた。大阪芸術大学教授として後進の指導にもあたった。同大学の名誉教授だった。
カテゴリー:作家
遠近法とは?【 美術用語 】 三次元の空間を平面上に、立体感、奥行きを伴って表現するための技法。1436年、アルベルティの『絵画論』において、「絵画は眼を頂点とする三角錐の一断面にほかならない」と、科学の裏付けに基づいて初めて理論的に示された。現実に目の前にある対象物は、われわれの目から遠く離れてゆくに従って、小さく見えるようになる。つまり画面上の消失点(バニシング・ポイント)に向かって幾何学的に短縮され、画面上に示される。これは線遠近法とよばれるものである。これに対して、大気の影響によって、対象のもつ色が変化して見え、その輪郭や明度が不明瞭になることに基づいて遠近感をあらわす色遠近法といわれるものもある。また、線遠近法は透視図法ともいわれることがあり、たとえばレオナルドの「最後の晩餐」は、消失点を効果的に用いた遠近法の一例である。 |
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