デザイナー、ポスター作家。ニースの生まれ。1911年頃、リヨンの美術学校で美術の基礎と
リトグラフの実技を身に付けた。15年、戦争で負傷、
スイスの両親のもとに移り6年間とどまる。ドイツの
リトグラフにつながるダイナッミクな
スイス派を注意深く観察し、いくつかの印刷所で
石版画家として働くことで、デザインの素養を完成させた。1923年、版画家ドゥヴァンベに請われて『優品新聞』や『フェミナ』の仕事をするため、パリに戻る。1924年から、有名な広告業者であったダムール兄弟がルボーの専属代理店「美しいポスター」を設立した。
ルポーは10年間で200点近くのポスターを制作した。1936年、サン=
ラファエル社の広告課長
マルク・オージェと出合い、50年代までこの会社との関わりが続いた。(「黄金時代のポスター芸術」図録 1998年)