[コラム] 全国美術館会議について

 前回は美術館連絡協議会(美連協)についてお話ししましたが、今回は全国美術館会議についてお話ししましょう。全国美術館会議は、国公私立の別を問わず、全国の美術館が相互の連絡や提携を図ることを目的に、1952年に30館が参加して設立されていますが、2004年3月末で加盟館総数が339館を数え、現在では日本最大の美術館組織に発展しています。当館は1990年に加盟していますが、徳島県では他に相生森林美術館と徳島県郷土文化会館が加盟しています。

 主な事業内容は、会員館同士の各種共済事業の支援、会員館事業等の後援や協力、学芸員研修会の開催、報告書等の編集発行、全国美術館会議ニュースの発行、専門委員会として法人化問題検討委員会及び企画委員会の開催等です。学芸員研修会は、昨年度は国立西洋美術館で企画委員会の教育普及研究部会が担当し、「教育普及再考−美術館のミッションと利用者を繋ぐために」を主題に開催され、「アートと人を繋ぐ活動」と題した基調講演や「美術館の教育普及の歴史をたどる」と題した発表などが行われています。専門委員会の法人化問題検討委員会では、「法人化することに関しての得失について」協議が行われました。専門委員会の企画委員会は、2003年6月に発足し、それまでの保存・教育普及・情報処理・小規模館の各ワーキンググループが研究部会として位置づけられ、美術品国家補償制度・ホームページ開設運営・全国美術館会議ニュースの各研究部会が新たに設けられました。保存研究部会では、阪神大震災で被害にあった美術館等や集中豪雨で浸水被害にあった高知県立美術館への救援活動や事例報告集の発行などの活動が行われています。小規模研究部会では、参加館7館の所蔵品で企画された「個人美術館散歩 7人の洋画家展」が開催され5ヶ所の美術館に巡回されています。情報処理研究部会では、文化財や美術作品の情報の共有化や総合化などについて研究が行われています。


徳島県立近代美術館ニュース No.52 Jan.2005
2004年12月
徳島県立近代美術館 仲田耕三