シャボン玉アート
たっぷりシャボン玉で遊んだ後、シャボン玉の絵を描く活動です。始めにシャボン玉の形や色、とんでいく様子をよく見るように伝えておきます。観察して分かったことや発見したことなどを子どもたちと共有します。子どもたちは、遊びながらシャボン玉の大きさで飛び方が違うことに気づいたり、面白い形やきれいな色を見つけたりして、発見したことをいくつも教えてくれます。そうして、シャボン玉を描くときには、「シャボン玉=丸い形」という概念的な表現ではなく、とても自由な子どもの世界がたくさん絵の中に現れてきます。
このプログラムでは、絵の具にシャボン玉液の残りや食器用洗剤を少し入れてみましょう。そうすることで透明ビニールなどに描くことができるようになります。屋外のフェンスや遊具に貼ったビニールに描くことで、腕をいっぱい伸ばして描いたり、ビニールの両側から友だちと向き合って描いたりと、いつもとは違ったお絵かきを楽しむことができます。遊びと造形活動がつながることで、普段、絵を描くことが苦手だと感じている子も気楽にお絵かきができるかもしれません。また、異年齢の活動も工夫次第で一緒に楽しむことができると思います。
○年齢: 3~5歳児
○時間: 60分ぐらい(シャボン玉遊び15~20分程度、お絵かき30~40分程度、まとめ)
○用意するもの:
しゃぼん玉をつくって遊ぶ道具一式(しゃぼん玉液、ストローなど)、絵を描く支持体(ゴミ袋を切り開いたものや農業用のビニールシート、透明傘など)、養生テープ、水性絵の具、食器用洗剤、筆、絵の具入(カップや牛乳パックなど)
*筆と絵の具入れは一人1セット
シャボン玉を飛ばして遊ぶ前に「しゃぼん玉の色や形などをよく見てね、後で教えてね」と伝えておきます。
「雪だるまみたいなシャボン玉ができたよ」「大きいシャボン玉をつくろうとしたら、ながーく伸びたよ」「シャボン玉に、保育所が見えたよ」「黄色とかむらさきとかいっぱい色があったよ」「お空に飛んで行って見えなくなった」など、たくさんの発見があります。「シャボン玉の影を見つけた」といって、ずっと地面を見ている子もいました。
シャボン玉の形や動きを身体で表現してみても楽しいでしょう。
いろいろな形や色のシャボン玉を遊具やフェンスに貼った透明のシートに自由に描いてよいことを伝えます。はじめは、丸い形のシャボン玉を描いていても、段々いろんなものを描き出します。イメージがわいてきて描きたくなったらどんどん描けばいいのです。「シャボン玉を描かなくちゃダメでしょ」と言う必要はありません。のびのびと、どんどん描きたくなる感じを大切にしたいですね。
シャボン玉をしている自分や友達、太陽や花や虫、家や線路や乗り物など子どもの世界がいっぱい絵の中に現れてくるでしょう。
絵の具入れ(牛乳パックなど)と筆は一人1セット用意します。色は、赤、青、黄、緑があれば十分だと思います。はじめに好きな色を選んで描き始めますが、途中で違う色を使いたくなったら友達と交換してよいことにします。すると、「かえっこして」「いいよ」「この色、まだ使いたいからあとで」と友だちとのコミュニケーションが自然に生まれます。
発見したことや面白かったことなどを話し合い、活動の振り返りをします。
作品は、長持ちしないので造形あそびとして捉え、写真などで記録しておくことをお勧めします。
●洗剤に含まれる界面活性剤の働きで、水性絵の具だけならはじいて描けないビニールにも描くことができます。100㏄ぐらいの絵の具なら洗剤を数滴加えて、ビニールに描いてみてください。ピタッと気持ちよく引っ付く感じになったら準備OKです。
●透明のビニールに描くとまわりの風景が透けて見えるので白い紙に描くのとは違った楽しさがあります。カラーのビニール袋(黒、赤、青など)に描くのも面白いです。
●絵の具を濃いめに溶くと色や形がはっきりします。薄く溶くと透明感が出ますが描くときに垂れやすくなります。それを失敗と思わず、絵の具が垂れていくようすを子どもたちと一緒に楽しむのもいいと思います。
●異年齢の子どもたちと活動するのもお勧めです。一緒にシャボン玉で遊んだ後、お絵かきをする場所を年齢ごと、クラスごとに分けておくと活動しやすいですし、クラスごとの共同制作にもなるでしょう。
発展
ビニールに簡単に絵の具で描けることを利用して、いろいろなものに絵を描いてみましょう。たとえば傘。お気に入りの絵を描けば自分だけの傘ができます。しかし、絵の具の耐久性は低いので、しばらく飾った後は、雨に日にその傘をさしてみんなでお散歩することをお薦めします。シャボン玉液で描いた絵が、泡立ちながら雨と一緒に流れていくのを楽しみましょう。
でも、せっかく描いた自分の絵がなくなるのは残念ですので、今度はビニール傘に、油性マジックやビニール専用の絵の具などで絵を描いてみましょう。耐久性が上がり、生活の中で実際に使うことができます。雨の日が楽しみになるかもしれませんね。
このプログラムでは、絵の具にシャボン玉液の残りや食器用洗剤を少し入れてみましょう。そうすることで透明ビニールなどに描くことができるようになります。屋外のフェンスや遊具に貼ったビニールに描くことで、腕をいっぱい伸ばして描いたり、ビニールの両側から友だちと向き合って描いたりと、いつもとは違ったお絵かきを楽しむことができます。遊びと造形活動がつながることで、普段、絵を描くことが苦手だと感じている子も気楽にお絵かきができるかもしれません。また、異年齢の活動も工夫次第で一緒に楽しむことができると思います。
○年齢: 3~5歳児
○時間: 60分ぐらい(シャボン玉遊び15~20分程度、お絵かき30~40分程度、まとめ)
○用意するもの:
しゃぼん玉をつくって遊ぶ道具一式(しゃぼん玉液、ストローなど)、絵を描く支持体(ゴミ袋を切り開いたものや農業用のビニールシート、透明傘など)、養生テープ、水性絵の具、食器用洗剤、筆、絵の具入(カップや牛乳パックなど)
*筆と絵の具入れは一人1セット
シャボン玉であそぶ
シャボン玉を飛ばして遊ぶ前に「しゃぼん玉の色や形などをよく見てね、後で教えてね」と伝えておきます。
「雪だるまみたいなシャボン玉ができたよ」「大きいシャボン玉をつくろうとしたら、ながーく伸びたよ」「シャボン玉に、保育所が見えたよ」「黄色とかむらさきとかいっぱい色があったよ」「お空に飛んで行って見えなくなった」など、たくさんの発見があります。「シャボン玉の影を見つけた」といって、ずっと地面を見ている子もいました。
シャボン玉の形や動きを身体で表現してみても楽しいでしょう。
シャボン玉を描く
いろいろな形や色のシャボン玉を遊具やフェンスに貼った透明のシートに自由に描いてよいことを伝えます。はじめは、丸い形のシャボン玉を描いていても、段々いろんなものを描き出します。イメージがわいてきて描きたくなったらどんどん描けばいいのです。「シャボン玉を描かなくちゃダメでしょ」と言う必要はありません。のびのびと、どんどん描きたくなる感じを大切にしたいですね。
シャボン玉をしている自分や友達、太陽や花や虫、家や線路や乗り物など子どもの世界がいっぱい絵の中に現れてくるでしょう。
絵の具入れ(牛乳パックなど)と筆は一人1セット用意します。色は、赤、青、黄、緑があれば十分だと思います。はじめに好きな色を選んで描き始めますが、途中で違う色を使いたくなったら友達と交換してよいことにします。すると、「かえっこして」「いいよ」「この色、まだ使いたいからあとで」と友だちとのコミュニケーションが自然に生まれます。
みんなで描いた絵を鑑賞
発見したことや面白かったことなどを話し合い、活動の振り返りをします。
作品は、長持ちしないので造形あそびとして捉え、写真などで記録しておくことをお勧めします。
やってみようと思う先生へ
●洗剤に含まれる界面活性剤の働きで、水性絵の具だけならはじいて描けないビニールにも描くことができます。100㏄ぐらいの絵の具なら洗剤を数滴加えて、ビニールに描いてみてください。ピタッと気持ちよく引っ付く感じになったら準備OKです。
●透明のビニールに描くとまわりの風景が透けて見えるので白い紙に描くのとは違った楽しさがあります。カラーのビニール袋(黒、赤、青など)に描くのも面白いです。
●絵の具を濃いめに溶くと色や形がはっきりします。薄く溶くと透明感が出ますが描くときに垂れやすくなります。それを失敗と思わず、絵の具が垂れていくようすを子どもたちと一緒に楽しむのもいいと思います。
●異年齢の子どもたちと活動するのもお勧めです。一緒にシャボン玉で遊んだ後、お絵かきをする場所を年齢ごと、クラスごとに分けておくと活動しやすいですし、クラスごとの共同制作にもなるでしょう。
発展
二度楽しむ「ビニール傘の絵」
ビニールに簡単に絵の具で描けることを利用して、いろいろなものに絵を描いてみましょう。たとえば傘。お気に入りの絵を描けば自分だけの傘ができます。しかし、絵の具の耐久性は低いので、しばらく飾った後は、雨に日にその傘をさしてみんなでお散歩することをお薦めします。シャボン玉液で描いた絵が、泡立ちながら雨と一緒に流れていくのを楽しみましょう。
でも、せっかく描いた自分の絵がなくなるのは残念ですので、今度はビニール傘に、油性マジックやビニール専用の絵の具などで絵を描いてみましょう。耐久性が上がり、生活の中で実際に使うことができます。雨の日が楽しみになるかもしれませんね。