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各審査員講評(2012)

安達一樹(徳島県立近代美術館専門学芸員)

 県立近代美術館の安達です。展示部門審査員講評の最後の順番なので、他の審査員の皆様が「良かった」というのは聞こえたと思いますし、僅差になったと皆様がおっしゃっていたのも一緒なので、2時間以上審査に時間がかかったというあたりをお話ししたいと思います。


 本当に皆さん頑張って作品を作られていると思います、ではなぜ2時間も審査に時間がかかったかというと、みんな頑張っていて、それ以上、次にくるものをどう判断するかというところでいろいろな意見が出ました。 今回賞を得られた方はその辺りで、本当に一押しですね、一つのより≠アだわったというところで抜きん出た人々が選ばれたと私は思っています。ですので、以前の審査員の講評にもありましたけれども、受賞者というのは、たぶんほんのちょっとの差で変わった可能性は十分にあります。


 でも、変わった可能性があると言いながら、その一押しができるかできないかというのは、制作を行う上で非常に重要なところだと思いますね。自分のことにこだわって立派なものを作る、そこでこだわっただけで満足してしまって受賞を逃した方もいらっしゃいます。 こだわって作ったものがみんなにどこまで見てもらえるか、伝わるかということも考えて、作品の精度を高めた、展示をした、そういう方がやはり好印象、点が高かったと思います。


 皆様本当にありがとうございました、色々と出品された方、それから受賞された方も、頑張ってこの美術館の催しに参加して頂いていて、美術館の学芸員として嬉しく思います。来年以降また、よりもう一歩ですね、踏み出してより精度の高い芸術性の高い作品が出てくることを期待して、私の講評とさせていただきたいと思います。


 どうもありがとうございました、おめでとうございました。


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