
それでは、皆様方の受賞理由を発表させて頂きます。
審査員みんなで集まりまして、約2時間かけて協議しました。いろいろと意見もあって、なかなか大変でしたが、最終的に審査員の全員一致で、今回の受賞者を決定させて頂きました。
まず、グランプリのきゃしーさん。
創作の熱気やエネルギーを感じる作品で、観る者の創作意欲もかき立てれれます。与えられたスペースをうまく活かしてまとめあげた作品からは、描くことの楽しさがあふれています、というのが受賞理由です。
準グランプリの、KESHIHAN洞 J子さんにつきましては、独特のユーモアのテイストを確かな技術によって、安定感のある表現としていたこと。また、ひょうたんの表現の領域を、明るく楽しいものに拡げたところが評価されました。
チャレンジ奨励賞の、満壽川愛弓さん、横田典子さん、長嶋友理さんの書道の作品ですけれども、昨年の大震災後の日本社会を見つめる中で、テーマを探り、書の表現方法と和紙の素材感をつよく感じさせる、力強い作品にまとめあげられたことが評価されました。
(チャレンジ奨励賞の)川久保貴美子さんですが、独自のキャラクターを、壁面へと展開させながら新しい見せ方を探ったこと。今後のさらなる頑張りに期待したい、ということでございました。
(チャレンジ奨励賞の)落合輝紀さんにつきましては、明快な描線が心地よいこと。また、描きたいものを素直に、思い切りよく描いた点が好ましかった、という評価でございました。
MIP賞の美馬匠吾(ミマショウゴ)さんですが、思い描いたものをかたちのあるものに創り上げてゆく力をつよく感じました。今後、よりよい方向に伸びてゆく可能性を秘めている、という風に思われました、という評価でございました。