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各審査員講評(2013)

河原崎貴光(徳島大学准教授)
 河原崎です。今回初めて審査に参加させていただいたのですが、審査の基準というか考え方の一つに「チャレンジ」というところがあって、そこがまた難しくもあり、面白く審査に関われたことが良かったな、というのが素直な印象です。
 僕個人はメディアートという領域で作品制作に携わっているので、アート、表現というものがどうやって社会に携われるのか、問題が提起できるのか、ということをいつも考えているんですが、もう一つの芸術、表現というものの大きな役割の一つに、自分の生きている理由の一つになるといいますか、ものを作ること自体が生きていく理由となるということがあると思います。
 今回の展示を見させていただいて、そういった自分を成立させる理由の一つ、生きる糧としてものが作られているなと、拝見させていただいて非常に意義があったと感じています。

 今回、選外となってしまったのですが、僕個人としては「アモウエミコ」さんと「なる川かよ」さんと「東(あずま)常一」さんの三者が印象に残っています。
 自分がどのように社会と関わっていくのかということや、考えたことをかたちにしていって納得できるのかということが、かたちとして表れたかなと感じました。
 その中でも特に、「アモウエミコ」さんについては、zine(ジン)、いわゆるフリーペーパーですね。雑誌のようなかたちで、メディアを表現に使って、今後も流されることなく、自分自身をどうやって伝えていくかっていうことについて、工夫して制作していってもらいたいなと思っています。
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