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各審査員講評(2013)

白井宏治(株式会社あわわ総務部部長)
 タウン誌「あわわ」の白井です。受賞の皆さん、おめでとうございます。
 今年も非常に楽しく拝見させていただきました。エントリーされた皆さんにとっては、こういう公募展に応募するということ自体が大きなチャレンジだったんじゃないかなと思います。出展された皆さんに「お疲れさま」と「良いチャレンジをありがとう」と言いたいです。

 受賞作品のほかで、僕自身が印象に残っているものをいくつか挙げさせて頂くと、「篠原零(しのはられい)」さんの「心の卵」というイラストレーション。コンセプトといいますか試みといいますか、非常に面白いと思いました。

 あと、「アモウエミコ」さんの小さな雑誌、en-zine(エンジン)とお読みするんでしょうか、同じ本づくりをする者として、非常に楽しかったです。

 あと、本ということでは「watanabe mika(ワタナベミカ)」さんの絵本も楽しく終わりまで読ませていただきました。ありがとうございます。

 「こんどうゆみこ」さんは、昨年の受賞者だったかと思いますけれども、楽しさが溢れた画風が今年も素晴らしいと思いました。参加者の方に何かを書いていただいて壁に貼るという手法は、決して珍しくはなくなってきましたけど、こんどうさんの画風には合っていて、良かったんじゃないかと思います。昨年の受賞者展覧会の時は、たしか、ちゃぶ台を出されて、見に来た方とコミュニケーションされるという、一見穏やかなんだけど実は前衛的な試みをされていたのが記憶に残っています。楽しそうな、絵を描いていることが楽しくてしかたないという特色のほかに、見る人と関わっていこうというもう一つの独自性があったのだなと感じました。

 あと、「科技高のみんな」。LEDアートの顔はシンプルだけど、見ていてホッとするような良さがあったんじゃないかと思って、次も期待したいなと思います。

 そのほかの方のそれぞれのチャレンジも非常に楽しくて、興味深く拝見させていただきました。一つだけちょっと苦い話をさせていただくと、小さなものの集合という風な形式の作品が多かったですね。それは決して悪いことではなくて、一人ずつに、ご自身に合ったサイズがあるのだと思うのですが、ただ、そういう時には複数のもののコンセプトであったりだとか、あるいは連続するもの、または集合するものとしてのストーリー性のようなものをもう少し意識して展開していただくと、作品性が増して良かったんじゃないかなと、…その点で惜しいなと思ったものが沢山あったように思ったので、次回の参考にしていただけたらと思います。今日は本当にありがとうございます。
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