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各審査員講評(2013)

遊道久代(フリーアナウンサー)
 皆様、こんにちは。
 受賞された皆様、本当におめでとうございます。そして、関係者の皆様もおめでとうございます。審査をさせて頂きましたフリーアナウンサーの遊道久代(ゆうどうひさよ)と申します。
 わたくしは肩書きはアナウンサーですが、ディレクターとして映像制作の仕事も致しております。そんな事から自分も演者の立場として、色々な観点から審査をさせて頂きました。
 昨日、「Jag-Baka(ジャグバカ)」さんでしたか、ジャグリングのときに、ここ(パフォーマンスの場を指して)に審査員一同、立たせていただいて、演者の皆さんと同じ目線で会場を見た時に「何て緊張するんだろう」と、又「こんな雰囲気の中で、パフォーマンスをされていて、本当にすごいなぁ」と感じた次第です。
 本番一回だけのステージで「やりきったなぁ」と思った方、それから「いや、こんなところがまだまだやりきれなかった」という方もいらっしゃると思うのですが、それはまた次回に是非つなげていただきたいと思います。
 本当に今年も、激戦でした。審査員一同、頭を抱えてしまいました。

 では、いくつか講評を述べさせていただきます。

 まず、「四国大学書道クラブ」の皆さん。間近で拝見していて、迷いのない潔さっていうんでしょうか、きっと練習の賜物から生まれているであろう颯爽とした潔さ、清々しさ、そして、直向きさがとっても伝わってきました。本当に、スカッとするようなパフォーマンスで、とっても素敵でした。

 そして「上勝シスターズ」の皆さん。この、ご当地名の上勝隊というネーミングも素敵だなと。今、小西審査員からもお話がありましたが、棚田の米作りということで、これは私個人的な話ですが、仕事の映像撮影で、徳島県内の山間地、祖谷や一宇(いちう)、那賀町、もちろん上勝などに度々、お伺いしいます。皆さん、鹿などの獣害に悩まされていらっしゃるのを良く耳にしますし、私も、自分のカメラで網にひっかかっている鹿を撮影した事もあります。そのようなご苦労の部分などを本当にユーモラスに、とってもチャーミングに表現されていて、皆さんの弾けた感がとってもすごく印象的でした。おめでとうございます。

 そして「チョコレートたると」の皆さん。今回、初受賞おめでとうございます。宮沢賢治の世界を、こうも独創的に表現されているというのは、すごいなぁと思いました。  個人的にコトバを生業とする者と致しましても、感服しました。テンポ変え、音の強弱、そして楽器とのコラボレーション、そして、デュエットのようなハーモニー的な構成。全体を通して完成度がすごく高かったと思います。さらにまた次を目指していただきたいと思います。おめでとうございます。

 そして「白圭」さん。先ほども講評にもありましたが、サックスをいつもプレイされているという事ですが、今回、敢えてホイッスルに挑戦されたという事に心惹かれました。お声もとっても素敵なので、色々なパフォーマンスにこれからも挑戦していただきたいなと思いました。

 そして、「エピキュリアン」の皆さん。私は、個人的に皆さんのことがすごく大好きになってしまいました。何よりお子さんたちが一生懸命されているという事、今の社会の問題点を子どもさんたち自身が表現されたという事が、とっても本当に素晴らしいなと思いました。間近でダンスパフォーマンスを拝見していて、マイケル・ジャクソンのPVのような感じで、前にドンドンドンと迫ってくる所などすごく背筋がゾクゾクとしてしまいました。ダンスも勉強もスポーツも頑張ってください。ありがとうございました。

 そして、選に漏れた方について、少しだけご紹介させていただきます。

 昨年、グランプリを獲られました「カタタチサト」さんは、まだ出産されて間もないのにチャレンジされたということで、すごいなと思いました。審査員一同からも、さらなる次のステップアップを目指してください、というメッセージを承っております。頑張ってください。

 今回は、参加者の皆さんは、大学生もいらっしゃいました、高校生もいらっしゃいました、小学生もいらっしゃいました。全体を通して、学校の活動の中から、こういうチャレンジが生まれているということに、すごく感銘しました。
 顧問の先生が一生懸命支えていらっしゃるのが伝わって来ました。スポーツの世界では、「練習は裏切らない」とよく言われますが、今回の皆さんのパフォーマンスは、たった一回のステージの為に励んだ練習の積み重ね、そんな時の経過をすごく感じさせてくれるような部分が多々あり、それはなぜか切なさもあるのですが、すごく素敵だったと思います。

 そして、ふるさと徳島をテーマに、色んなチャレンジをされた方も印象的でした。「上勝シスターズ」さんももちろんそうですが、「awanoa(アワノア)」の皆さんも、昨年に続き阿波踊りを今年はひと味違うアプローチで、チャレンジされていらっしゃったのが新鮮でした。また次のステージでも頑張っていただきたいと思います。

 それから、徳島の自然が大好きとおっしゃってくださった「トリマー@パパン(トリマーパパン)」さんの美的センスも、素敵でした。

 そして、小西審査員からもご紹介があったのですが、個人的には「香蘭高校放送部」の皆さんも、「よくぞ出場してくださいました」と本当に申し上げたいです。とても期待しています。滑舌とか大変だったと思いますが、郷土徳島が排出した作家の皆さんの朗読劇なども、これから、さらにどんどん頑張っていただきたいと思います。

 今年も出場された全ての皆さんに受賞して頂きたい気持ちでいっぱいです。お疲れさまでした。又本当におめでとうございました。来年も是非、色んなチャレンジをしてください。ありがとうございました。
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