徳島県立近代美術館 特別展 境界をこえる 2023年4月29日 土曜日から 6月18日 日曜日まで
徳島県立近代美術館 特別展 境界をこえる 2023年4月29日 土曜日から 6月18日 日曜日まで
徳島県立近代美術館 特別展 境界をこえる 2023年4月29日 土曜日から 6月18日 日曜日まで

こえることは、

つながること。

河合美和 〈APR—AUG 2022 ・ I〉 2022年 作家蔵

目の前に「境界」の存在を認識するとき、それは単に私たちを隔てるものではなく、その先とつながりたいという私たちの意識の表れだと言えるかもしれません。この展覧会では、近現代の日本美術を中心に、作家たちが「境界」をこえ、その先とつながることで自己の表現を見つけようとした証としての作品の数々をご紹介します。

展覧会構成

第1章「時代の彼方」
過去の美術作品とつながる。

作家にとって美術史上の過去の作品は道しるべであると同時に、その作品を前にしたとき、自分がどのような作品を生み出したいのかを問いかける鏡のような役割を果たします。過去の作品を目の前に立ちはだかる壁と捉えるのではなく、それを取り込んだ上に自分のスタイルを打ち立てることで時代をこえていった作家たちの作品を紹介します。
出品作家:小川信治、唐仁原希、福田美蘭、森村泰昌、山口晃ほか

福田美蘭作 ゼフィロスから見たクロリスとフローラと三美神

福田美蘭 〈ゼフィロスから見たクロリスとフローラと三美神〉
1992年 高松市美術館蔵

小川信治作 ラス・メニーナス

小川信治 〈ラス・メニーナス〉 2002年 国立国際美術館蔵

元永定正作 作品5

元永定正 〈作品5〉 1960年 兵庫県立美術館蔵

第2章「キャンバスの外」画面の外の空間や、その先にある社会とつながる。

戦後以降の日本の作家たちの中には、絵画はキャンバスの上で完結するもの、作品はそれだけで独立しているもの、という考えを脱して、私たちの生きる次元にあるものと結びつこうとした人々がいました。章の前半は、絵画と物質性を結びつけることで表現に新たな地平を開こうとした作家たちを、後半では、社会とのつながりの強い作品を制作することで美術と私たちが生きる次元との境界をこえていった作家たちの作品を紹介します。
出品作家:郭徳俊、菊畑茂久馬、白髪一雄、林勇気、元永定正、李禹煥ほか

林勇気 light shadow

林勇気 〈light/shadow〉 2019年 徳島県立近代美術館蔵

奈良美智 UNTITLED BROKEN TREASURE

奈良美智 〈UNTITLED(BROKEN TREASURE)〉
1995年 徳島県立近代美術館蔵

第3章「内面のその奥」
心の奥深くの、内なる自分とつながる。

現実に存在する他人の姿、あるいは鏡で見た自分の像ではなく、心の奥に存在する自分自身を形にすることで生まれた作品を見ていきましょう。これらの作品は、現実にいる人間と異なる姿をしていることもありますが、それは作家たちが内面の奥深くにいる自分とつながり、それに形を与えた結果であり、それがその作家にとってのもうひとつの現実なのです。
出品作家:青木千絵、坂井淑恵、奈良美智、浜田知明、星野眞吾ほか

坂井淑恵 間の人 The man in Between

坂井淑恵 〈間の人(The man in Between)〉
1995年 徳島県立近代美術館蔵

第4章「そこに在るもの」
自分の目の前に存在するものとつながる。

ここでは、近代から現代まで、対象と対峙してそれとつながることで自身の表現を見つけた作家たちを、一つの系譜と捉えてご紹介します。彼らはみな、目の前に存在するものを限界まで深く見つめることで、対象の本質に迫ろうとしました。結果として、対象を自身の解釈で表現したそれらの作品には、時代の潮流とは別のところにある、その作家だけのスタイルが宿ることになります。
出品作家:岸田劉生、坂本繁二郎、熊谷守一、金田実生、河合美和ほか

金田実生 夜空とおなじ

金田実生 〈夜空とおなじ〉 2022年 作家蔵

岸田劉生 静物 湯呑と茶碗と林檎三つ

岸田劉生 〈静物(湯呑と茶碗と林檎三つ)〉
1917年 大阪中之島美術館蔵

開催概要

  • 展覧会名

    特別展 境界をこえる

  • 会期

    2023年4月29日(土曜・祝日)から6月18日(日曜日)

  • 会場

    徳島県立近代美術館

  • 開館時間

    午前9時30分から午後5時

  • 休館日

    月曜日(祝日の場合は翌日)

  • 観覧料

    一般 800[640]円 高・大学生 600[480]円 小・中学生 400[320]円
    ※[  ]内は20名以上の団体料金です。
    ※65歳以上の方で年齢を証明できるものをご提示いただいた方は観覧料が半額になります。
    ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をご提示いただいた方とその介助をされる方1名は観覧料が無料になります。
    ※小・中・高生は土・日・祝日・振替休日の観覧料が無料になります。
    ※本展の観覧料で、所蔵作品展もご覧いただけます。

  • 主催

    徳島県立近代美術館

  • 後援

    徳島新聞社、四国放送株式会社、NHK徳島放送局、エフエム徳島、(公財)徳島県文化振興財団

アクセス

JR徳島駅からバス利用

  • ・徳島市営バス3番のりば「文化の森」行き直通バスに乗車し18分、終点「文化の森」で下車。
  • ・徳島市営バス3番のりば「市原【国道55号バイパス(ふれあい健康館・富田橋通り)経由】」行きに乗車し25分、「文化の森」で下車
  • ・徳島市営バス2番のりば「法花【文化の森経由】」行きに乗車し16分、「文化の森」で下車。
  • ・徳島市営バス3番のりば「しらさぎ台」行き、「一宮」行き、または「天の原(入田)」行きに乗車し16分、「園瀬橋」で下車。徒歩約10分
  • ・徳島バス4番のりば「仁井田西」行き、または「佐那河内線 神山高校前」行きに乗車し16分、「園瀬橋」下車。徒歩約10分

JR文化の森駅からバス利用

  • ・バス停「文化の森駅東」から「市原【国道55号バイパス(ふれあい健康館・富田橋通り)経由】」行きに乗車し7分、「文化の森」で下車。

徳島市営バス 徳島市交通局 ☎ 088-623-2154

徳島バス ☎ 088-622-1811

>> 徳島バスnavi[外部リンク]