「二人(習作)」の詳細情報 | |
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作家名 | 伊原宇三郎 |
作品名 | 二人(習作) |
作品名(ヨミ) | フタリ(シュウサク) |
作品名(英字) | TWO WOMEN( STUDY) |
制作年 | 1930年 |
技法・材質 | 油彩 キャンバス |
寸法 | 161.0×143.7 |
当館開催の特別展出品歴 |
伊原宇三郎展 生誕100年を記念して 美術の国徳島 1昭和の文展、帝展作家 |
概要 | 伊原宇三郎は、明治27年徳島市に生まれ、大阪に移る18歳まで育った。戦前、戦後を通じて画壇の重鎮として活躍し、帝展や日展の審査員など要職を歴任している。徳島ゆかりの代表的な画家の一人である。この作品は、昭和5年の第11回帝展で特選を受賞した「二人」とよく似た図柄である。制作年は同じ年で、サイズもほぼ等しい。伊原は受賞後、雑誌の取材にこたえて「いろいろのことに災いされて、一枚描き直してみたりもした」と述べているが、あるいはこれがその作品だったのかも知れない。伊原が最も力を入れた人物画には、華々しい色彩や、構図の奇抜さはない。そのような面白さよりも、力強い量感をとらえることに心を砕いたのである。また制作の前にはデッサンや習作を繰り返していた。この作品も安定した構図、堂々とした量感が見事で、即興性や偶然性とは無縁な制作ぶりがうかがえ、伊原の特徴がよく表われた代表作の一つだと言えるだろう。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年05月24日掲載) |
所蔵者 | 徳島県立近代美術館 |
作品番号:1100010_000 、国内 、館蔵品、油彩画他 | |