「赤い闇6」の詳細情報 | |
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作家名 | 黒崎彰 |
作品名 | 赤い闇6 |
作品名(ヨミ) | アカイヤミ6 |
作品名(英字) | RED DARKNESS 6 |
制作年 | 1970年 |
技法・材質 | 木版 和紙 |
寸法 | 80.0×55.0 |
関連用語 | 木版画 |
当館開催の特別展出品歴 |
コレクションでみる 20世紀の版画 |
概要 | 黒崎彰は、中学に入ると間もなく新制作研究所に入ったが、ここではサロン・ド・メ風の瀟洒なモダニスムが奨励され、少しでも暗い色を使うと叱られたのだという。大学は京都工芸繊維大学のデザイン科に進むが、大学では制約の多いデザインの仕事に幻滅を感じたらしい。描けば描くほど自作が暗く、陰鬱な画面となっていくのに気づき、それが自分の本当の資質であることをさとったという。「赤い闇」は、黒崎が国の内外で広く知られるきっかけとなった、九点の連作である。この連作によってクラコウ国際版画ビエンナーレで受賞し、ワルシャワ美術館の買い上げ賞も受けた。深い赤と黒を対比させ、その間に階段や箱など色とりどりの形態を暗示的に配置し、曲線と直線の交錯する濃密な空間をつくり出している。あたかもおどろおどろしい情念と死が隣り合わせになった、人間の心の奥底の不条理な世界を描き出しているかのようだ。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年10月24日掲載) |
よみもの | 20世紀の版画展 竹内利夫 1997年4月12日 |
所蔵者 | 徳島県立近代美術館 |
作品番号:1130722_000 、国内 、館蔵品、版画 | |