「化物の系譜〈行列〉」の詳細情報 | |
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作家名 | 池田龍雄 |
作品名 | 化物の系譜〈行列〉 |
作品名(ヨミ) | バケモノノケイフ<ギョウレツ> |
作品名(英字) | GENEALOGY OF MONSTER< PROCESSION> |
制作年 | 1955年 |
技法・材質 | インク、パステル、水彩 紙 |
寸法 | 29.2×37.7 |
関連用語 | シュルレアリスム |
当館開催の特別展出品歴 |
戦後@ニッポン展 ユーモア −おかしみの表現に潜むもの− |
概要 | なんとも奇妙な光景である。暗い街角に現れた四体の化け物は、それぞれ目や耳、口、鼻をバラバラに持っている。四体揃って行進してきたようだが、互いにどうやってコミュニケーションを果たすのか見当もつかない。見る、聞く、話すことが、文字通り一人歩きしてうまく噛み合っていないように見える。現実にはいるはずのない、薄気味悪い化け物たちだが、どこか人間臭くはないだろうか。私たちの心理をチクリと刺激するような毒気が、そこには感じられる。池田龍雄は1928年、佐賀県に生まれる。1948年多摩美術学校に入学、以来いくつかのグループに参加する一方、読売アンデパンダン展などに出品し、戦後美術の新たな展開の中で主要な作家として活躍、現在に至っている。この作品は、「化物の系譜」と題されたシリーズの一点で、シュルレアリスム風の方法で人間社会をアイロニカルに風刺するといった初期の作風をよく示している。(竹内利夫「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年06月22日掲載) |
所蔵者 | 徳島県立近代美術館 |
作品番号:1150013_000 、国内 、館蔵品、素描 | |