徳島新聞記事から

華麗なる版遊び展

華麗なる版遊び展
版画家・吹田文明さんと交流
富田小1年生 野菜や指使った250作品

 阿南市出身の版画家吹田文明さん(八〇)=東京都在住=と交流した徳島市の富田小学校一年五十人の版遊び作品展「きらきら どっきどきドン」が四日、同市大道二の「ギャラリーフリーゾーン」で始まった。カラフルな模様の絵画作品約二百五十点が、来場者の目を楽しませている。十日まで、入場無料。

 児童たちは、吹田さんの作品から連想した「宇宙」をテーマに、作品づくりを進めた。ゴーヤーなど野菜の断面や小物、指、手のひらを使い、パステルクレヨンや版画用インクで、画用紙に星や花火など模様を描いた。芸術に興味を持ってもらおうと図工や生活科などの時間を使って、四月から取り組んできた。
  児童たちは九月、県立近代美術館で開かれていた「華麗なる木版画の世界 吹田文明展」を見学し、作品からイメージする「音」をメモしながら鑑賞。十月十七日には吹田さんが富田小を訪ね、児童たちと、桧から想像する音遊びを通じて、交流した。
  七、八の両日午前十時四十五分から、児童たちが自分たちの作品を説明する。内藤こすもさん(六つ)は「オクラを使って天使を描いた。思った通りにできたので、みんなに見てほしい」と話した。

【写真説明】児童たちの個性的な作品が並んだ版遊び展=徳島市大道のギャラリーフリーゾーン

 


 
「徳島新聞」より転載
平成18年12月5日(火)
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