T R A U M   V O N   W I E N    G R A P H I S C H E   K U N S T E   I N   W I E N   U M   1 9 0 0

   

 

講演会
「世紀末のポスターは私たちに何を伝えるのか?」
2003年5月18日(日) 午後3時-4時30分

講師:竹内次男氏(京都工芸繊維大学・美術工芸資料館教授)
◆美術館講座室 [3階] / 参加無料 / 申込不要

1900年当時に学生用の教材として収集された、世紀末ポスターなど膨大な美術工芸資料に囲まれて調査研究に携わる竹内氏に、ひと味違ったポスター論をスライドレクチャーしていただきます。本展にも同館からウィーン分離派展ポスターが出品され、長期にわたる巡回展示にご尽力いただきました。また図録にも執筆いただいています。各地のデザイン展にも寄稿多数、編集者泣かせの質実剛健・意味深長な文体は有名。大衆蔑視的ガニ股強硬路線を自認される竹内氏ですが、今回は優しく平易な大阪弁で講義いただけることと思います。
世紀末ポスターから近代建築まで、中世ロマネスク建築から21世紀の地下鉄ポスターまで、幅広(すぎる)内容が飛び出す予定です。ポスター・イラストの好きな方も、デザイン・建築に関心のある方も、こぞってご参加下さい(文責:竹内利夫)。

竹内次男氏略歴
◆たけうち つぐお
1945年山口県生まれ。68年京都工芸繊維大学工芸学部建築工芸学科卒、70年同大学院修了。西欧中世建築史/近代デザイン史専攻。工学博士。
◆1980年の開設時から、同大・美術工芸資料館の専任スタッフとして収蔵品の調査研究に従事。1900年当時、京都高等工芸学校の教材として「同時代に」収集された世紀末ポスターを中心とする、28,000点余の美術工芸資料を相手に日夜格闘中。

◆主要訳書:ブリュナメール『1925年様式―アール・デコの世界』(岩崎美術社)、ロラン『アール・ヌーヴォーの花模様』(岩崎美術社)、ヴェイユ『ポスターの歴史』(白水社)
◆学芸員としての日常業務をこなす一方、西洋建築史・近代建築の教鞭をとり、実際の建築設計の指導にあたり、自らもパリの「Grands et Jeunes d'aujourd'hui」展に毎年抽象絵画を発表する(98年日本部門グランプリ)。

学芸員による展示解説
午後2時-3時

ポイント解説: ウィーンの話 5月4日(日) / 書斎の話 5月25日(日) / 夢の話 6月8日(日)
当館の竹内主任学芸員による展示解説。たくさんの作品の中からポイントを絞ってお話します。