徳島県立近代美術館
学芸員の作品解説
学芸員の作品解説
位相-大地2
1986年
シルクスクリーン 紙
56.0×75.0
1986年
シルクスクリーン 紙
56.0×75.0
関根伸夫 (1942-)
生地:埼玉県
生地:埼玉県
データベースから
関根伸夫位相-大地2
他の文章を読む
作家の目次
日本画など分野の目次
刊行物の目次
この執筆者の文章
関根伸夫 「位相-大地2」
竹内利夫
多摩美術大学大学院油絵研究科を出た1968年、神戸須磨離宮公園の第1回現代彫刻展で、〈位相-大地〉という作品を発表した。円形の穴を掘り、その土をベニヤで作った円柱に移してふみ固める。やがて、大きな土の円柱とそれと同じ大きさの円柱形の穴ができる。地球の中味をひっぱり出し、地球を反転させようとするようなこの作品は話題を呼び、この作品と李禹煥との出会いが「もの派」誕生のきっかけとなったといわれる。以後「位相」を主題とした作品を作り続けている。形というものは一定ではなく、実は変化し続けながら様々な局面を見せるものではないのかと問いながら、空間や物体の成り立ち方を彼は認識し明らかにしようとしているのである。この版画は〈位相-大地〉のプロジェクトを後年になって改めて作品化したものである。元の作品自体が消え去ってしまう性質のものである以上、この記録資料とも呼び得る版画作品は独特の意味合いをもって存在する。特別展「コレクションでみる 20世紀の版画」図録 第1部 戦後の展開 3. 日本の活況 (1)美術の革新
1997年4月12日
徳島県立近代美術館 竹内利夫
1997年4月12日
徳島県立近代美術館 竹内利夫