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とるそ 1 (ゆりしーず)

トルソ I (ユリシーズ)

作家名:バーバラ・ヘップワース
制作年:1958年
技 法:ブロンズ
バーバラ・ヘップワースは、イギリスの女性彫刻家です。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに学び、そこではヘンリー・ムーアと同窓でした。卒業後、イタリアに留学、1932年、画家のベン・ニコルソンと結婚(51年まで)、またフランスへ旅行してブランクーシ、ピカソモンドリアンなどのヨーロッパ第一線の前衛美術家たちと交流しています。33年には、進歩的な芸術家のグループ「ユニット・ワン」に参加、以来イギリスの抽象彫刻を代表する一人として活躍しました。彼女の作品は、34年頃から幾何学的で構成主義に近い作風が続きましたが、その後有機的で詩的性格を持つようになりました。人間の胴体を意味する「トルソ」と題されたこの作品も、金属で造られ、抽象的・構成的なかたちをしていますが、そこには生命感が満ちあふれ、人間のぬくもりさえ感じられます。(安達一樹「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年06月13日掲載)


カテゴリー:作品
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構成主義とは?【 美術用語 】

ロシア革命前から1920年代にかけてソ連で展開された芸術運動。ウラジーミル・タトリンが1913年に始めた鉄板や木片によるレリーフを「構成」と呼んだのを発端とする。現実の素材による非再現的構成という造形理念は、ロドチェンコなど多くの共鳴者を得て、構成主義という運動に発展し、モスクワの前衛美術界を、マレーヴィチの提唱したシュプレマティズム(絶対主義)と二分した。革命後は、革命政府の美術政策の推進勢力となり、絵画、彫刻をブルジョワ芸術として否定するとともに、鉄・ガラスなどの工業生産物の使用と社会的効用性を主張し、建築・デザイン・舞台美術などの分野にも拡がり、1920年には造形芸術の各分野をほとんど支配した。運動としては1919年頃から効用派と純粋造形派とに分裂し、純粋造形派のペヴスナー、ガボらは運動を離れ、効用派もその後産業との一体化を推進したが1930年代に政府より批判され終結したが、国外の抽象芸術運動に与えた影響は大きい。タトリンの「第3インターナショナル記念塔(模型)」はその代表的作品。

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