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ばけもののけいふ<ぎょうれつ>

化物の系譜〈行列〉

作家名:池田龍雄
制作年:1955年
技 法:インク、パステル、水彩 紙
なんとも奇妙な光景である。暗い街角に現れた四体の化け物は、それぞれ目や耳、口、鼻をバラバラに持っている。四体揃って行進してきたようだが、互いにどうやってコミュニケーションを果たすのか見当もつかない。見る、聞く、話すことが、文字通り一人歩きしてうまく噛み合っていないように見える。現実にはいるはずのない、薄気味悪い化け物たちだが、どこか人間臭くはないだろうか。私たちの心理をチクリと刺激するような毒気が、そこには感じられる。池田龍雄は1928年、佐賀県に生まれる。1948年多摩美術学校に入学、以来いくつかのグループに参加する一方、読売アンデパンダン展などに出品し、戦後美術の新たな展開の中で主要な作家として活躍、現在に至っている。この作品は、「化物の系譜」と題されたシリーズの一点で、シュルレアリスム風の方法で人間社会をアイロニカルに風刺するといった初期の作風をよく示している。(竹内利夫「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年06月22日掲載)


カテゴリー:作品
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アンデパンダン展とは?【 美術用語 】

1884年の春、スーラ、シニャックルドン、ギヨーマンなどを含むフランスの反アカデミズムの画家やサロン落選画家たちが独立芸術家集団を組織、同年夏に改組し独立芸術家協会(Societes des Artistes Independants)を結成し、年末に第1回展を開催。その目的は、所定の会費を払えば誰でも出品できる鑑査機構なしの展覧会を組織することにあった。アンリ・ルソー、ゴッホロートレック、セザンヌマティス等もしばしば出品するなど、印象派より若い世代の画家の多くがこの展覧会と関連し、20世紀の初めまで重要な美術動向の舞台となった。我が国においても、第2次大戦前に童心芸術社と二科展主催のものがあったが、1946年に日本美術会が設立され、民主的立場に立った日本アンデパンダン展を開催。これとは別に1949年、読売新聞社主催で同名の展覧会が開始され、しばらくは並例して進んだが読売アンデパンダンと改め、63年ダダ化が進むなかで中止に至る。

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