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斎内一秀



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 作家(1701)

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ゆうがなかいわ にこららんくれのげんがによる

優雅な会話[ニコラ・ランクレの原画による]

作家名:ジャック=フィリップ・ル・バ
制作年:1743年彫版
技 法:ビュラン
この版画は、ニコラ・ランクレが、1719年、アカデミーの画家として迎え入れられるために、優美な祝祭をテーマに作り上げられたヴァトーの作風を再現したものの複製である。ランクレの没年である1743年、作者ジャック・フィリップ・ル・バは、彼自身のアカデミー入会のため、この作品をビュランで制作することを命ぜられた。洗練された家族生活を描いた雅宴画は、17世紀の始め、フランス絵画が発達させたジャンルの特徴的な一例である。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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ビュランとは?【 美術用語 】

銅版や木口木版を彫るために用いる彫刻刀。全長約12cmの鋼鉄製の棒で、刃先は斜め45度に切断され、菱形か正方形の断面を持っている。他端から全長の3分の1の部分で折れ曲がっており、その先に木製の握りがついている。使用法は、指で先端の方向を定めながら、握りを手のひらで押し、版面に水平に近く彫り進める。刃先はV字型に版面に食い込み、明快で硬質な線が刻まれる。抵抗の大きいビュランを自在に操り、髪の毛の数分の1の線からあらゆる太さの線までを彫刻するには相当の熟練を必要とする。ビュランは、銅版画の中でも直刻法によるエングレーヴィング版画、そして木口木版画の中心工具であって、鋭い刻線によって繊細で精密な表現を可能にする。ところで、木口木版画も含めて線刻彫版画をエングレーヴィングと総称するが、またこの彫刻刀の名をとってビュランと呼ぶこともある。

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  アンリ=シモン・トマサン

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  優雅な会話[ニコラ・ランクレの原画による]


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徳島県立近代美術館2006