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こんの ひさし 昆野恒
1915年宮城県に生まれる。1939年東京美術学校彫刻科卒業。1953年抽象と幻想展に出品。1955年第3回サンパウロ・ビエンナーレ展に出品。1965年第1回現代日本彫刻展に招待出品。1985年死去。1953年に昆野が作品を発表した「抽象と幻想」展は、戦前より連綿と続く抽象への傾向を紹介したもので、昆野自身も、もちろん戦前より志向していた抽象傾向にある作品を華々しく出品した。昆野は最初、アルプやムーアをよく研究し、その影響の色濃い作品を作っていたが、次第に自分のものとしてこなし、素直なあたたかい抽象でその足跡を彫刻史上に残した。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年)
カテゴリー:作家
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木版画とは?【 美術用語 】 木を版材とする版画で、ふつう凸版として利用する。版画としては最も古い歴史を持っており、中国では7世紀、日本では8世紀、また西欧では15世紀初頭まで遡ることができる。縦換きした版木を使う板目木版と、輪切りして得られる木口を使う木口木版がある。板目木版の版材には、桜、桂、朴などの広葉樹種が、堅さも組織も一定しているため適している。木目が平行しているものを柾目、平行していないものを板目というが、ともに板目木版である。彫刻刀を用いて版をつくるが、最近は、電動のこぎりで切断した形象を使ったり、伝統的な凸版技法に凹版技法をとり入れるなど表現の可能性を広げている。木口木版は、黄楊や椿のように年輪のしまった均質な密度を持つ堅い木を版木に使う。回転させながら彫刻ができるクッサン(レザー・パット)の上に版木を置いて、ビュランで彫刻する。印刷は、板目木版より強い圧力を必要とする。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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