美術 × 本 =?
たとえば、読み終わった週刊誌をあなたならどうしますか?「捨てる。」そうでしょう。「取っておく。」そういうときもありますね。「取っておく」と答えたあなた。その記事(情報、中味)を取っておきたい時もあるでしょう。でも情報としては不要なのに捨てるのは忍びない、ということもありませんか。本は単に情報(中味)があればそれでいい、というわけではないようです。「美術 × 本=楽しさと多様性」展は、こんな視点から美術と本の関係を考える企画です。ミニサイズの冊子の制作体験が手軽にできる常設のワークスペース(作業場)や、スペシャルトークなどの催しも満載。
We will hold an Exhibition with the theme of Art and Books from the 20th century to the present. The exhibits are as follows, Illustrated books such as Picasso and Chagall, Artist's Books, and Book designs "Ryusei Zuan-gashu" to which Igami Bonkotsu-Woodcut engraver in Tokushima- participated. We will also introduce Trick picture books,Teaching material picture books for art appreciation,and Independent publications "Zine".We will show you the fun and diverse relationship between art and books.
徳島県立近代美術館のコレクションから、3つのコーナーで紹介します。
「20世紀初頭の豪華本からアーティストブックまで」
ピカソやシャガールなどの巨匠たちによる豪華な挿絵本を中心に、比較的最近のアーティストブックも少し交えて、この100年ほどの「美術」と「本」のかかわりを振り返ります。
ピカソ〈聖マトレル〉、マティス〈ジャズ〉、シャガール〈ダフニスとクロエ〉、マルセル・デュシャン〈グリーン・ボックス〉、フォンタナ〈アントナン・アルトーの肖像〉、エル・リシツキー『2つの正方形の物語』、『声のために』、恩地孝四郎編『書窓』、駒井哲郎『詩畫集 蟻のいる顔』、池田満寿夫『屋根裏の散歩者』など。
「徳島出身の木版彫刻師、伊上凡骨(いがみぽんこつ)の仕事」
洋画家・岸田劉生による、小説家・武者小路実篤らの著書の装丁の図案や大正時代の雑誌『白樺』の表紙を集めた〈劉生図案画集〉(1921年刊)。徳島の彫り師、伊上凡骨が参加しています。
「美術と本の楽しい関係」
今年開館100周年となる徳島県立図書館の協力による仕掛け絵本、さわって楽しむ絵本や、徳島県立近代美術館が幼児との対話鑑賞の実践から試行錯誤して開発してきた美術の鑑賞教材としての絵本を紹介。また、個人や有志が自主制作し、内容や体裁などの全てが自由な冊子ZINE(ジン)の紹介も見どころです。徳島の若者の協力を得て現在進行中の様々なZINEを紹介。また2006年に「ZINE Library」展(No12 Gallery 東京渋谷区)をスイスのニーブス・ブックスと合同で企画した写真家・平野太呂(ひらの たろ)氏のZINEコレクションも特別出品。
美術×本=楽しさと多様性 展
所蔵作品展 徳島のコレクション 2017年度第2期
祝 県立図書館100周年
Art × Books = Fun and Diversity
100th anniversary of Tokushima Prefectural Library
2017年8月26日(土)一10月9日(月·祝)
開館時間:午前9時30分一午後5時
休館日:月曜日 月曜日が祝日の場合は翌日
※9月18日(月·祝)、10月9日(月·祝)は開館
観覧料:一般200[160]円/高·大生100[80]円/小·中生50[40]円
[ ]内は20名以上の団体料金。
*夏休み期間中(8月26日ー31日)は、どなたも入場無料です
*高齢者(65歳以上)、障害者と介助者1名は無料です。
*小・中・高生は土・日・祝日・振替休日は無料です。
*大学生・一般は、祝日・振替休日は無料です。
*通常の所蔵作品展(展示室1,2、屋外展示場)もあわせてご覧いただけます。
主催:德島具立近代美術館
助成:一般財団法人 地域創造