ボランティアグループ「ビボラボ」のご紹介

2006.11.30

徳島県立近代美術館では、子供から大人まで,より多くの人々が美術館で楽しく過ごし、親しみのある美術館となることを目的として、平成15年度から美術館ボランティアとの協働を進めてきました。

美術館ボランティアは、これまで、所蔵作品展に関連したイベント「美術館で遊び隊」の企画・実施を中心としながら、自主的な組織運営を目指して活動してきましたが、このたび、平成18年4月1日から、独立した団体「ビボラボ」として発足いたしました。

「ビボラボ」とは、美術館(ビジュツカン)、ボランティア、ラボラトリー(研究所、実験室)の三つのことばからの造語です。「徳島県立近代美術館と協働し、美術館活動の向上に取り組むとともに、『美術・アートとかかわりがある』ことを基本として、地域の芸術活動の発展に寄与することを目的」(ビボラボ規約第2条より)とし、活動しています。会員の種類は正会員、賛助会員、イベント開催時のみ募集する助っ人会員の3種類。メンバーは20〜60代まで、全員で現在31名。20代を中心としたグループです。

その活動内容は、大きく分けて2つあります。

一つは、これまでの「美術館で遊び隊」に代表される徳島県立近代美術館でのイベントの開催です。今年度は、美術館で遊び隊@「わくわく☆パペットミュージアム」(8月26日)を行いました。たくさんの方にご参加頂き、楽しんでいただけるよう、毎回、ボランティアスタッフが試行錯誤してイベント内容を考えています。何度も会合を開き、ちらし制作や宣伝活動、リハーサルなど、イベントを成功させる為に地道な努力をしています。

もう一つは、ビボラボが近代美術館を離れて行う活動。私たちは「独自活動」と呼んでいます。ビボラボが独立団体となったことにより、活動の場が美術館に限定されず、県内各地に出張して活動を行うことができるようになりました。今年度は「こども“あい”らんどinいしい」(名西郡石井町/5月28日)そして、三好市池田町を拠点とした町おこしグループ「アフロ5」と共に「2006わいわいカーニバル(池田幼稚園夏祭り)」(三好市池田町/7月1日)に参加しました。地域に出て行く事により、美術館に足を運ばなくても美術の楽しさを伝えることができ、それがきっかけで美術館に興味を持っていただければと思います。

この他、徳島県立近代美術館所蔵の作品・作家の勉強会や他の美術館のボランティア活動の見学、美術館イベントのサポート、メンバー同士の交流を深める親睦会など、様々な活動を行っています。

美術館ボランティアをするにあたって、美術の専門家である必要も、ボランティアの経験も必要ありません。「何か面白い事をしたい」「自分の世界を広げたい」・・・。現メンバーもボランティア参加のきっかけはほんの小さな事でした。

「『ビボラボ』では、子供も大人も一緒になって美術と親しめるイベントなどをしています。何より私達自身が、きっと美術館でこんなことをしたら楽しいだろうと思うことをしています。アートに関することで私達が面白そうと感じることならなんでもやっていこうと思っています。そんな私達『ビボラボ』をよろしくお願いします。」(ビボラボ代表の佐々木洋輔さん)

これからも、美術館は「ビボラボ」との協働をいっそう推進し、その活動を支援していきます。3月には美術館で遊び隊Aを開催予定です。たくさんの方のご参加をお待ちしております。

また、「ビボラボ」では会員を随時募集中です。詳しくは徳島県立近代美術館ボランティア担当までご連絡下さい。

(ボランティア・広報担当 文化推進員 丸岡明子)
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