ボランティアグループ「ビボラボ」のご紹介

2008.4月

ビボラボ集合

ボランティアグループ
「ビボラボ」メンバー集合

ハワイアンピザータ

カフェ ビボラボの"かおガリータ"作品の目鼻を魚にみたてて展示室の川でつり遊び

ボランティアグループ「ビボラボ」は、平成18年4月1日に独立団体として発足し、今年で3年めになります。平成15年度から徳島県立近代美術館で活動していたボランティアのメンバーが主体となって生まれました。美術館と協働し、美術館活動の向上に取り組むとともに、「美術・アートとかかわりがある」ことを基本として、地域の地域の芸術活動の発展に寄与することを目的として活動しています。

グループ名の「ビボラボ」とは、美術館(ビジュツカン)、ボランティア、ラボラトリー(研究所、実験室)の三つのことばからの造語です。会員は正会員、賛助会員あわせて現在42名、20代から60代まで年齢はさまざまです。

活動内容は大きく分けて二つあります。

一つは、美術館と協働して企画、実施する「美術館で遊び隊」です。これは、所蔵作品展に関連した手作りの催しで、子供から大人まで、より多くの県民のみなさまに、美術館で楽しく過ごしていただくことを目指しています。
企画から、チラシの作成、イベントの準備、実施まで全てを、美術館のスタッフとともに、ボランティア自身の手で行っています。平成19年度には、9月1日に美術館で遊び隊@「カフェ ビボラボの“かおガリータ”」を、3月16日に美術館で遊び隊A「春だから・からだ色いろフェスタ」を開催しました。

参加者の方から「子どもが活き活きとうれしそうだった」「子どもに美術館は早いかなと思っていたが、よい経験になった」などたくさんのご感想をいただきました。企画や準備作業は、スムーズに進むことばかりではありませんが、参加者の皆さんの楽しそうな顔を見ると、苦労も吹き飛びます。以前に参加されたことのあるリピーターの方が増えているのと同時に、「はじめて美術館に来た」という方も多くみられます。美術館の存在を知り、身近に親しむ、いいきっかけになっていることを実感しています。

もう一つは、美術館とは独立して、地域の文化活動に関わる活動です。昨年度は徳島県が行っている子ども向けの「食の普及啓発資材」づくりに参加しました。

その他、研修にも取り組んでいます。昨年度は、やねこじき(阿波市市場町)や国民文化祭での、現代アート「神山アーティスト・イン・レジデンス」(名西郡神山町)を見学しました。また、メンバーが持っている技術や知識(スキル)を学び合う研修会として、七輪で焼く陶芸も行いました。

りんごの封筒づくり

春だから・からだ色いろフェスタ りんごの封筒づくり

陶芸研修

陶芸研修
七輪でうまく焼けるかな

熱い思いがあれば、美術の知識もボランティアの経験も必要ありません。思い思いにアイデアや特技を活かし、なによりもメンバー自身が楽しめることをモットーに和気あいあいとがんばっています。親睦会や小旅行なども楽しみのひとつです。

美術館はこれからも、「ビボラボ」をパートナーとして支援し、ともに発展していきたいと考えています。

「ビボラボ」では、会員を随時募集しています。詳しくは、徳島県立近代美術館ボランティア担当までご連絡ください。

(文化推進員 井関直子)