特別展 「巴里憧憬−エコール・ド・パリと日本の画家たち」の開催について
1.展覧会名 巴里憧憬−エコール・ド・パリと日本の画家たち
2.趣旨
1920年代から30年代にかけて、数多くの日本人画家がパリに渡航しています。最盛期は数百人の日本人画家が滞在していたといわれます。美術留学生はもちろん、大家と呼ばれるような画家や、伝統的な日本画家もパリの街に引き寄せられています。当時のパリでは、美術だけでなく音楽や演劇、文学など、さまざまな芸術が花開き、世界の文化の中心地の様相を呈していました。画家たちにとってパリとは、あこがれの場所だったのです。
時代はまさしくエコール・ド・パリ。シャガールやキスリング、パスキン、ユトリロなど、世界各地から集まった画家が、華やかで魅惑に富んだ作品を描き、それぞれの個性を競いあっていました。日本人画家の中には、藤田嗣治のようにその渦中に飛び込んで、一躍エコール・ド・パリの寵児となった者がいたかと思うと、一方ではエコール・ド・パリの喧噪に背を向けた者も少なくありませんでした。また、次々と日本に帰国する美術留学生たちは、新しい美術思潮を持ち帰り、日本の美術界に新たな時代を画しました。
この展覧会では、エコール・ド・パリの名品の数々をご覧いただきますとともに、全盛期のエコール・ド・パリを目のあたりにした日本人画家たちの、さまざまな思いや足跡をご紹介します。
3.会期 平成18年7月15日(土)−8月20日(日)
4.会場 徳島県立近代美術館 展示室3
5.観覧時間 午前9時30分−午後5時
6.休館日 月曜日(7月17日と8月14日は開館)、7月18日(火)
7.観覧料 一般600(480)円/大学生450(360)円
* ( )内は前売り及び20名以上の団体料金。
* 高齢者割引(65歳以上)と障害者割引は受付でお申し出下さい(半額)。
* 夏休み期間中は、小・中・高生は入場無料です。
【前売り券販売所】
文化の森ミュージアムショップ/徳島新聞社/徳島県職員生活協同組合/
小山助学館 本店/紀伊國屋書店 徳島店
* 開幕の前日まで販売します。
8.主催 徳島県立近代美術館/読売新聞大阪本社/美術館連絡協議会
9.後援 フランス大使館/NHK徳島放送局/四国放送/エフエム徳島/徳島県文化協会
10.協賛 花王株式会社
11.関連事業 学芸員による展示解説
7月23日(日)・8月20日(日)午後2−3時
*観覧券が必要です。
サロン・コンサート「巴里憧憬展によせて」
7月30日(日)午後2時から約半時間
川人伸二[フルート]、濱田起代美[ピアノ]
F.プーランク「フルートソナタ」、Ph.ゴーベール「シシリアーノ」など4曲(予定)
*観覧券が必要です。
12.出品点数
外国人作家(シャガール、ユトリロ、パスキン、マリー・ローランサンなど12作家) 27点
(油彩21点、水彩画1点、彫刻5点)
日本人作家(藤田嗣治、海老原喜之助、蕗谷虹児、佐伯祐三、伊原宇三郎など34作家) 93点
(油彩50点、水彩・パステル等12点、日本画15点、素描・スケッチ等12点、版画4点)
各種資料(画家の書簡、パリで刊行された当時の雑誌など) 13点
計 133点
13.主な出品作品
シャガール<二つの花束>1925年 油彩、キャンバス 81.2×100.0cm 埼玉県立近代美術館蔵
ユトリロ<アトリエ座>1925年 油彩、ボード 73.0×104.0cm 個人蔵(山形美術館寄託)
パスキン<下着の裸婦>1926年 油彩、キャンバス 92.0×73.0cm 徳島県立近代美術館蔵
マリー・ローランサン<猫と女あるいは娼婦のプリンセス>
1920年 油彩、キャンバス 81.6×48.9cm マリー・ローランサン美術館蔵
藤田嗣治<自画像>1929年 水彩、墨、絹 62.0×43.0cm ポーラ美術館蔵
海老原喜之助<姉妹ねむる>1927年 油彩、キャンバス 75.2×102.0cm東京国立近代美術館蔵
蕗谷虹児<挿絵原画 巴里の散歩>1926年 水彩、インク、紙 18.0×12.4cm 蕗谷虹児記念館蔵
結城素明<踊り子>1925年 彩色、絹(軸装) 50.3×56.1cm 星野画廊蔵
佐伯祐三<郵便配達夫>
1928年 油彩、キャンバス 80.8×65.0cm 大阪市立近代美術館建設準備室
伊原宇三郎<白衣を纏える>1928年 油彩、キャンバス 100.2×81.4cm徳島県立近代美術館蔵
長谷川潔<ヴォルクスの村>1930年 油彩、キャンバス 73.0×92.0cm京都国立近代美術館蔵
など
月日 | 担当館名 | 電話 | 担当者 |
7月13日 | 県立近代美術館 | tel 088-668-1088 fax 088-668-7198 |
学芸員 江川、吉原 |