所蔵作品展「徳島のコレクション2007-III 特集:20世紀美術のスターたち」の開催について

1 主旨
 この展覧会は、徳島県立近代美術館の所蔵作品をご紹介するものです。
所蔵作品展は、当館のコレクションの方針によって、「20世紀の人間像」「徳島ゆかりの美術」「現代版画」の3つのコーナーに分かれています。
 今回は「20世紀の人間像」のコーナーで、「20世紀美術のスターたち」と題した特集展示を行います。

2 会期: 2007年6月23日(土)−9月24日(月・振休)
       なお、会期中に展示替えを行います。
       前半:8月5日(日)まで 後半:8月7日(火)から

3 会場: 徳島県立近代美術館
       [展示室1、展示室2、美術館ロビー、屋外展示場、彫刻の小径]

4 観覧時間: 午前9時30分−午後5時

5 休館日: 月曜日 ただし月曜日が祝日にあたるときは、その翌日
        また、阿波踊り期間中の8月13日は開館します。

6 観覧料: 一般:200円(160円) 高・大生:100円 (80円) 小・中生:50円 (40円)
    * (  )内は20名以上の団体料金。
    * 高齢者(65歳以上)と障害者は割引があります(半額)。
    * 祝日及び振替休日は無料です。
    * 小・中・高生は土・日・祝・振替休日、春・夏・秋・冬休み中の観覧料が無料になります。

7 関連事業:
  【学芸員による展示解説】
  7月1日(日) 友井伸一(専門学芸員)
  午後2時−3時 展示室1,2(2階)
  *観覧券をお求め下さい。

  【美術館講座】
  「池田満寿夫の豆本:江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』」
  7月28日(土) 友井伸一(専門学芸員)
  午後2時−3時30分 美術館講座室(3階)
  対象:どなたでも *申込不要、参加無料 直接、講座室にお越し下さい。
池田満寿夫(いけだますお)は、初期の頃、手のひらに隠れてしまうぐらいの小さな豆本をたくさん作っています。その第一作、江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』を中心に、池田満寿夫の豆本の魅力をご紹介します。

 

  【美術を楽しむ・わたくし流】
  「田上和子のチェロ演奏」
  8月4日(土) 田上和子(チェロ奏者)
  午後2時−2時30分 展示室1,2(2階)
  対象:どなたでも *申込不要、観覧券をお求め下さい。
所蔵作品展に関連して、音楽や舞踊など、幅広い分野の催しを開催します。様々な分野の方の美術へのアプローチの仕方を通じて、みなさんの「わたくし流」の楽しみ方を発見していただきたいと願っています。

8 出品内容:
  当館の収集方針にあわせて、3つのコーナーで展示します。

【20世紀の人間像】
特集・20世紀美術のスターたち
新しい表現が次々と誕生し、様々に展開した20世紀の美術を彩ったスターたちを、「人間の表現」をテーマにご紹介します。
日本の作家では、横山大観(よこやま たいかん 前半)、下村観山(しもむらかんざん 後半)、橋本関雪(はしもと かんせつ 前半)、鏑木清方(かぶらき きよかた 後半)、安井曾太郎(やすいそうたろう)、児島善三郎(こじま ぜんざぶろう)、前田寛治(まえた かんじ)、また海外の作家では、クレー、ピカソ、マティス、シャガール、ウォーホル、シーガルなどの有名作家たちが表現した、多彩な人間の姿をご覧下さい。
                                    前半43点 後半42点(のべ63点)

【現代版画】
■黒崎彰 6月23日(土)〜7月22日(日)
技法や素材に対する興味と研究に裏付けられた独創的な制作を続けてきた木版画家、黒崎彰(くろさき あきら)の<赤い闇>など70年代から、80年代半ばまでの作品を振り返ります。
計20点

■池田満寿夫 7月24日(火)〜8月19日(日)
銅版画やリトグラフにとどまらず、陶芸、あるいは小説の分野でも才能を発揮した池田満寿男(いけだ ますお)の銅版画の魅力を中心にご紹介します。また、彼が初期に作っていた豆本に関する作品や資料もあわせて展示します。
計25点

■線を刻む 日和崎尊夫と木原康行 8月21日(火)〜9月24日(月・振休)
木材の切り口の硬い部分を彫り進む木口木版画の日和崎尊夫(ひわさき たかお)と、銅版画の中でも金属を直接彫っていくエングレーヴィングを選んだ木原康行(きはら やすゆき)。いずれの技法も、繊細で抵抗感のある「線」の魅力にあふれています。その微細でミクロな世界が誘い込む迷宮の世界を体験してください。
計26点

【徳島ゆかりの美術】
 徳島出身の作家や、徳島の風景、風物を題材にした作品を紹介します。徳島出身の作家としては、三宅克己(みやけこっき)の水彩画、日下八光(くさかはっこう)、広島晃甫(ひろしまこうほ)の日本画などをとりあげます。また池田遙邨(いけだようそん 岡山県出身)の<鳴門>(前半)や祖谷の渓谷を題材にした下保昭(かほ あきら 富山県出身)の<峡>(後半)など、徳島の景勝地を取材した作品もご紹介します。また、徳島という土地をテーマにした現代美術の作品(大久保英治 おおくぼ えいじ 兵庫県出身/福田新之助 ふくだ しんのすけ 大阪府出身)も展示します。
                                      前半13点 後半13点(のべ19点)

 このほかに、美術館ロビー/屋外展示場/彫刻の小径、に12点を展示

会期中のべ計165点

 内訳:
   油彩画他 20点、 日本画  14点、 彫刻・立体 19点、 版画 103点、 水彩画 4点、
   その他    2点、 二次資料 3点   計165点

資料提供
月日 担当館名 電話 担当者
6月12日 県立近代美術館 tel 088-668-1088
fax 088-668-7198
学芸員
友井、安達