所蔵作品展「徳島のコレクション2007-IV」の開催について

1 主旨
 この展覧会は、徳島県立近代美術館の所蔵作品を紹介するものです。
 所蔵作品展は、当館のコレクションの方針によって、「20世紀の人間像」「徳島ゆかりの美術」「現代版画」の3つのコーナーに分かれています。
 今回は、「20世紀の人間像」のコーナーで、「動きをめぐって」と題した特集展示を行います。

2 会期: 2007年9月29日(土)−12月9日(日)
       なお、会期中、版画の会期に合わせて、他のコーナーでも一部展示替えを行います。

3 会場: 徳島県立近代美術館
       [展示室1、展示室2、美術館ロビー、屋外展示場、彫刻の小径]

4 開館時間: 午前9時30分−午後5時

5 休館日: 月曜日 ただし10月8日と10月29日は開館します。
        10月9日(火)

6 観覧料: 一般:200円(160円) 高・大生:100円 (80円) 小・中生:50円 (40円)
    * (  )内は20名以上の団体料金。
    * 高齢者(65歳以上)と障害者は、割引があります(半額)。
    * 祝日及び振替休日は無料です。
    * 小・中・高生は土・日・祝・振替休日、春・夏・秋・冬休み中の観覧料が無料になります。

7 関連事業
  【学芸員による展示解説】
   10月7日(日) 午後2時−2時45分
               展示室1(2階) 安達一樹(専門学芸員)
   11月23日(金・勤労感謝の日) 午後2時−2時45分
               展示室1(2階) 安達一樹(専門学芸員)
    *観覧券をお求め下さい。

  【美術を楽しむ・わたくし流】
  「檜千尋の舞踊」
   12月2日(日) 午後2時-2時30分
               展示室1(2階) 出演:檜千尋(ひのき ちひろ 舞踊家)
    *申込不要、観覧券をお求め下さい。
 所蔵作品展に関連して、音楽や舞踊など、幅広い分野の催しを開催します。様々な分野の方の美術へのアプローチの仕方を通じて、みなさんの「わたくし流」の楽しみ方を発見していただきたいと願っています。

8 出品内容
  当館の収集方針にあわせて、3つのコーナーで展示します。

【20世紀の人間像】
特集・動きをめぐって(展示室1、ロビー)
 今回は、特集のテーマとして「動き」を取り上げました。動きを構成する要素は、「動」と「静」。形態からして激しい動きを示す作品もあれば、静止した姿の中に力を充満させる作品もあります。また、不可解な動きを見せる作品まで登場します。
 作品に表された動きをもとに、作者の思いや、感情、描かれた時代性など、なぜこのように作られたのか、考えをめぐらせてみてください。
 (出品点数)
         9月29日[土]-10月14日[日]  35点
        10月16日[火]-11月18日[日]  36点
        11月20日[火]-12月9日[日]   35点
   全40点

【現代版画】(展示室1)
 ■あのころの・・・1:1950-60年代     9月29日[土]-10月14日[日]
 ■あのころの・・・2:1970年代       10月16日[火]-11月18日[日]
 ■あのころの・・・3:1980年代以降    11月20日[火]-12月9日[日]
 今回は、戦後を三つの時代に区切って、靉嘔(あい おう 1931年-)、加納光於(かのう みつお 1933年-)、吹田文明(ふきた ふみあき 1926年-)松谷武判(まつたに たけさだ 1937年-)、横尾忠則(よこお ただのり 1936年-)、吉原英雄(よしはら ひでお 1931-2007年)ら、昭和初期に生まれた6人の作家の作品を、作品を変えながら三期を通して紹介します。ひとりの作家が、時代によってどのように作風を変化させたのか。また、さまざまな作家が、同じ時代にどのような作品を生み出していたのか。時代と時代性を縦糸と緯糸に、作品を見る方々の記憶も織り交ぜながら、「あのころの」ことをいろいろと思い出していただければと思います。
 (出品点数)
         9月29日[土]-10月14日[日]  17点
        10月16日[火]-11月18日[日]  16点
        11月20日[火]-12月9日[日]   14点
   全47点

【徳島ゆかりの美術】(展示室2)
 徳島県出身の作家や、徳島の風景、風物に題材をとった作品などを紹介します。
 特別展「美術の国徳島」では、帝展や文展などへの大きな作品を中心に、徳島ゆかりの美術を特集しました。その出品作家から、ここでは、伊原宇三郎(いはら うさぶろう 1894-1976年 徳島市生まれ)を、小型の作品でその制作をたどり、水彩画家・三宅克己(みやけ こっき 1874-1954年 徳島市生まれ)は、油彩画を紹介します。
 また、現代の作家として、山下菊二(やました きくじ 1919-1986年 現在の三好市生まれ)や菊畑茂久馬(きくはた もくま 1935年- 現在の海部郡美波町生まれ)のほか、戦前から戦後にかけて30年近く徳島で暮らし、後進の指導や県展での活躍などにより、この時期の徳島の美術界の主要な作家といえる佐藤省三郎(さとう しょうざぶろう 1915-1994年 和歌山県生まれ)の作品を紹介します。また、この他、日本画や彫刻も展示します。
 (出品点数)
         9月29日[土]-10月14日[日]  21点
        10月16日[火]-11月18日[日]  21点
        11月20日[火]-12月9日[日]   21点
   全23点

 このほかに、美術館ロビー/屋外展示場/彫刻の小径に11点を展示します。
   (出品点数合計)
        9月29日[土]-10月14日[日]  84点
       10月16日[火]-11月18日[日]  84点
       11月20日[火]-12月9日[日]   81点
   全121点

○展示作品内訳:(会期中展示替を含む総点数)
   油彩画他 40点、 日本画  10点、 彫刻・立体 22点、 版画 47点、 写真 2点
計121点

資料提供
月日 担当館名 電話 担当者
9月18日 県立近代美術館 tel 088-668-1088
fax 088-668-7198
学芸員 安達
     友井