特別展 「TOKUSHIMA REDISCOVERY BY FINE ART
IWANO MASAHITO 現代アートによる徳島再見」展
の開催について
1.趣 旨
この展覧会は徳島出身で京都在住の造形作家、岩野勝人(1961-)が企画・構成しました。三加茂町(現 東みよし町出身)である岩野が、主に自分の生まれ育った徳島県西部を現代アート作品によって見つめ直そうとするものです。岩野自身が出品するとともにこのテーマに沿って作家・作品の選定も行っています。岩野の師であり徳島県展で活躍した川原康孝(1928-2000)。徳島在住の写真家で、関西では現代美術作品の写真家としても知られている森宮英文(1956-)。岩野とグループ展やワークショップをともにする同志的な作家、谷本天志(1966-)と中西信洋(1976-)。こうした作家たちの作品による様々な「徳島再見」をご覧いただきます。
2.展覧会名 TOKUSHIMA REDISCOVERY BY FINE ART
IWANO MASAHITO 現代アートによる徳島再見
3.会 期 2008年2月9日[土]−3月23日[日]
4.会 場 徳島県立近代美術館(徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園) 展示室3
5.休館日 2月11日を除く月曜日、2月12日
6.開館時間 午前9時30分−午後5時
7.観覧料 一般600[480]円/高校生・大学生450[360]円/小学生・中学生300[240]円
※特別展の観覧料で所蔵作品展もご覧いただけます。
[ ]内は前売り及び団体(20名以上)の場合
障害者、高齢者(65歳以上)は、観覧料が半額になります。
小・中・高生は土・日・祝日・振替休日は無料です。
【前売り券販売所】
文化の森ミュージアムショップ/徳島新聞社/徳島県職員生活協同組合 /
小山助学館 本店/紀伊國屋書店 徳島店/ローソン12店舗*一般券のみ
[ローソンPLUS]徳島津田本町店、徳島安宅3丁目店、徳島八万町下福万店、
鳴門市役所前店、阿南新野店、阿波病院前店、徳島不動店、徳島中吉野町店、
羽ノ浦中庄店、吉野川市牛島店
[ローソン]東みよし町昼間店、海陽町杉谷店
※開催日の前日まで取り扱っています。
8.主 催 徳島県立近代美術館/徳島新聞社/四国放送
9.後 援 NHK徳島放送局/エフエム徳島/徳島県文化協会
10.特別協力 黄瀬剛/大阪成蹊大学芸術学部有志
11.関連行事
【出品作家によるギャラリートーク】
出席者:岩野勝人、谷本天志、中西信洋、森宮英文
日 時:2月9日[土] 午後2時-3時
場 所:展示会場 *観覧券が必要です。
【ワークショップ:「くもならべ」】
講 師:岩野勝人[出品作家]
日 時:2月10日[日]/3月8日[日] 午後1時-3時
場 所:美術館ロビー *申込み必要・先着順
対 象:一般(小学生以上)
【こども鑑賞クラブ】
日 時:3月15日[土] 午後2時-2時45分
場 所:展示会場 *申込み不要
対 象:小学生(保護者同伴可・こどもは無料)
【学芸員による展示解説】
日 時:2月17日[日]/3月8日[土]/23日[日] 午後2時-3時
場 所:展示会場 *観覧券が必要です。
12.見どころ
・リラックスして「徳島再見」
首のない赤い人型の立体作品<MENTAL CHAIR>は岩野勝人を代表する連作で、今回は4 点出品される予定です。この作品に頭がないのは、考え事が多い現代人に、頭を空っぽにしてリラックスしてもらいたいという意図からです。実際に観客が寝ころぶこともできます。今回のテーマに即して言えば、リラックスして徳島を見つめ直してもらいたいという、岩野からのメッセージなのです。
・三加茂の夜の思い出
岩野は三加茂町での幼少時の思い出として、夜の闇の深さや月明かりや星空の美しさを語っています。今回、2点の<MENTAL CHAIR>が暗い部屋に展示されるのも、この思い出につながっています。また、高さ4.3mの巨大なトランポリンに描かれた新作<The Cloud on a torampoline>も三加茂の夜空を思い出したものです。
・岩野勝人と師・川原康孝
岩野の美術との出会いは、三加茂町で絵画教室を構えていた川原康孝の作品でした。特に今回の出品作であり、1968年の第23回県展の特選受賞作である<冷蔵車>は、岩野が幼少時、強く印象に残った作品だと言います。今回は川原が見知らぬ町に思いをはせた作品<ある街A>など4点と国鉄に勤めていた川原が鉄道をモチーフにした<冷蔵車>など3点の県展特選受賞作を展示します。また、岩野が川原へのオマージュとして貨車のオブジェを作成し、その中に写真家、森宮英文が撮影した現在の徳島本線沿線の写真を組み合わせた作品を展示します。
・外からの眼差し 谷本天志と中西信洋
岩野は地元の人間とは違った視点によって「徳島再見」を試みようと、この二人に出品依頼しました。谷本は自らが暮らす京都と徳島を対にして描いた絵画作品を出品します。また、中西は展覧会直前に美術館に滞在し、徳島市内から県西部の移動する間の風景の変化に想を得たドローイングを縦5m全長20m近い壁面に直接描きます。
*作家が会場でこれから制作する作品もありますが、現時点では30点程度の出品を予定しています。2月1日(金)〜6日(水)までは作家が展示のため滞在します。是非、取材においで下さい。
月日 | 担当館名 | 電話 | 担当者 |
1月31日 | 県立近代美術館 | tel 088-668-1088 fax 088-668-7198 |
学芸員 吉川、竹内、吉原 |