「徳島のコレクション2009-IV」の開催について
1. 趣旨
この展覧会は、徳島県立近代美術館の所蔵作品をご紹介するものです。
所蔵作品展は、当館のコレクションの方針によって、「20世紀の人間像」「徳島ゆかりの美術」「現代版画」の3つのコーナーに分かれています。
今回の特集のテーマは、「あなたに会いたくて」です。
展覧会に足を運ぶとき、私たちは、作品との出会いや再会に胸をふくらませたり、馴染みの作品との対話の展開を想像したり、目当てとする作品をめぐって、なんらかの高揚感に満たされています。ときには、作中の人に会いに来るという感覚の来館者もいらっしゃることでしょう。今回も、展示室での作品とのさまざまな「出会い」が実り多いものになることを期しています。
2. 会期 2009年10月31日[土] − 2010年1月17日[日]
*会期中、一部展示替えを行います。
3. 会場 徳島県立近代美術館
[展示室1、展示室2、美術館ロビー、屋外展示場、彫刻の小径]
4. 開館時間 午前9時30分 〜 午後5時
5. 休館日 毎週月曜日(11月23日、1月11日は開館)
11月24日、12月28−31日、1月1−4日、1月12日
6. 観覧料 一 般 200円(160円)
高校生・大学生 100円 (80円)
小学生・中学生 50円 (40円)
*( )内は20名以上の団体料金。
*高齢者(65歳以上)と障害者は、観覧料が半額になります。
*祝日及び振替休日は入館料は無料です。
*小・中・高生は土・日・祝・振替休日および春・夏・冬休み中の観覧料が無料になります。
7. 関連事業
・展示解説
11月 1日(日)/12月6日(日) 吉原美惠子(専門学芸員)
いずれも午後2時 〜2時45分
展示室1(2階) 観覧券をお求め下さい。
・こども鑑賞クラブ 君こそアートの名探偵
12月19日[土] 森芳功・竹内利夫[学芸員]・文化推進員
午後2時 〜2時45分
展示室1(2階)
対象:小学生(保護者同伴可)/申込不要/参加無料(保護者は要観覧券)
8. 出品内容
*当館の収集方針にあわせて、3つのコーナーで展覧します。
*11月24日をはさんで、「徳島ゆかりの美術」のコーナーで、12月21日をはさんで、「20世紀の人間像」のコーナーで、一部作品が入れ替わります。
【20世紀の人間像】
ピカソの<ドラ・マールの肖像>は、おそらく徳島のコレクションの中で、最も目に触れる機会が多かった作品だろうと思いますが、この美しい作品の前に立つために、県内外から、これまでにどれほど多くの人たちが美術館に足を運んでくださったことでしょう。
また、歴史上の人物などがモチーフとして採り上げられた作品では、作中の人物が、自分の描いていたイメージとどのように調和し、どのように食い違うのかを考えてみるのも一興です。実在した人物が、もう存在しなくなっても、作品として存在し続けるということの意味や不思議に思い至るかもしれません。
会期中、パブロ・ピカソ<ドラ・マールの肖像>、ヴィルヘルム・レームブルック<ザリー・ファルクの肖像>など、27作家による38点を展覧予定。
【現代版画】 3期に分けて展示します。
愛しい日常 1 10月31日(土)−11月23日(月・祝)
愛しい日常 2 11月25日(水)−12月20日(日)
愛しい日常 3 12月22日(火)−1月17日(日)
身近な主題を扱った版画作品を選び出し、日常の時間や空間が作品の中では、どのように見えるのかをご覧いただきたいと思います。
1では、私たちの日常を柔らかく包む光景を扱った秋岡美帆や木村秀樹、日々の記憶を作品にとどめた野田哲也の作品世界を、2では、軽妙な描線で対象を探ったジャン=ミシェル・フォロンや岡本信治郎の作品を採り上げます。3では、ジョージ・シーガル、ジム・ダインの作品により、静かに慎ましく積み上げられてきた日常の時間と暮らしの姿を垣間見ることができるでしょう。
会期中、1では、秋岡美帆<光の間>、など、3作家による9点を、2では、岡本信治郎の版画集ベティ・ブープの国>よりの9点を含む、2作家による18点を、3では、ジョージ・シーガルの<赤いシャツの三人>など、2作家による12点を展覧予定です。
【徳島ゆかりの美術】
このコーナーでは、県出身や徳島ゆかりの作家の作品のほか、徳島の風景や風物に題材を
とった作品などを展示します。
今回は、三宅克己(1874-1954年 徳島市生まれ)、伊原宇三郎(1894-1976年 徳島市生まれ)、森堯之(1915-1944年 徳島市生まれ)、菊畑茂久馬(1935年 徳島県海部郡生まれ)などの作品を中心にご紹介します。今秋、当館で開催された特別展「美術の国徳島U 谷口董美、山下菊二兄弟 故郷のイメージを描く」を思い起こし、改めて徳島の文化的風土を探っていただければ幸いです。
会期中、伊原宇三郎<白衣を纏える>など、5作家による19点を展覧予定。
*このほかに、美術館ロビー、屋外展示場、彫刻の小径に12作家、12点を展示。
*展示作品の合計は50作家による108点となる予定です。
月日 | 担当館名 | 電話 | 担当者 |
10月29日 | 県立近代美術館 | tel 088-668-1088 fax 088-668-7198 |
学芸課 吉原 安達、森 |