特別展「おもろいやつら 人間像で見る関西の美術」の開催について
1.主旨
この展覧会は、徳島県立近代美術館の「20世紀の人間像」というコレクションのテーマを「関西の美術」という切り口で見ようとするものです。
関西地方で使われている「おもろい」という言葉は、単に面白いと言うことではなく、独特のニュアンスを含んだものです。そして、国内外を問わず評価を受けている、関西を拠点とする作家たちの作品にも様々な「おもろさ」をみつけることができるでしょう。
2.会期 2009年7月18日[土]−8月30日[日]
3.会場 徳島県立近代美術館
[展示室3]
4.観覧時間 午前9時30分−午後5時
5休館日 7月20日を除く月曜日、7月21日[火]
6.観覧料 一 般 600円(480円)
高・大生 450円 (360円)
小・中生 300円 (240円)
* ( )内は20名以上の団体料金
* 高齢者【65歳以上】、障害者割引があります【半額】
*小・中・高生は土・日・祝・振替休日、夏休み中の観覧料が無料になります。
7.関連事業 【学芸員による展示解説】
7月19日(日)、8月23日(日)
午後2時−3時 *観覧券が必要です。
8.出品内容
今回は全27作家51点の作品を紹介します。
主な出品作家・作品は次のとおりです。
植松奎二(うえまつ けいじ) 1947年兵庫県出身。現在は大阪府とドイツを拠点に活動。今回は「見えないものを見えるようにする」という植松のコンセプトを自らの身体で現した
<水平の場>(1973)他2点の写真作品を出品。その様子はどこかユーモラスに見える。
大島成己(おおしま なるき) 1963年大阪府出身。現在は京都府を拠点に活動。出品作<Untitled (BLACK MAN)>(1991)に見られる黒いシルエットは作家自身の写真をもとにしている。自分の記憶にはない、未知の像に出会うため、像はぶれたように現されている。
福岡道雄(ふくおか みちお) 1936年大阪府出身。2005年末に新作の発表を最後とするまで、大阪を拠点に活動。現在も大阪在住。<鮒になれるか>(1984)他2点の出品作には作家自身が別の何かに同化しようとする姿が見える彫刻。内省的な作品群だが、その様子は微笑ましくもある。
宮ア豊治(みやざき とよはる) 1946年石川県出身。大学卒業後、神戸に移る。現在は京都を拠点に活動。今回の出品作品
<眼下の庭>(1993)は、郷里の風景や血族に基づくもの。家族のつながりが植物の生長のイメージにも重ねられる彫刻。
元永定正(もとなが さだまさ) 1922年三重県出身。後に兵庫県に移り、現在は兵庫を拠点に活動。元永は自ら「おもろい」を意識している作家。その意識は、ノーベル賞受賞者のタイトルを持ちながら、裏腹のイメージを見せる
<ゆかわ>(1983)他2点の版画に現れている。珍しい初期の油彩画<裸婦>(1952)も出品。
森村泰昌(もりむら やすまさ) 1951年大阪府出身。現在も大阪を拠点に活動。
<肖像(少年1)>(1988)他2点は、マネの<笛吹く少年>をもとにしたもの。写真を用いて、作家自身が名画の少年に扮しているだけではなく、様々にイメージを展開させている。
月日 | 担当館名 | 電話 | 担当者 |
6月25日 | 県立近代美術館 | tel 088-668-1088 fax 088-668-7198 |
学芸員 吉川、竹内 |