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| 「太田三郎」の詳細情報 | |
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| テーマ名称 | 太田三郎 |
| 展覧会名称 |
50年後−彼らはなぜ戦争を表現するのか |
| 説明 | 太田三郎は版画の一種として切手を見いだした後、関心を切手そのものに向けて行きました。彼の作品は大きく分けて二種類の切手を使った作品に分けられます。 一つは官製の郵便切手を使った作品。「50年後−彼らはなぜ戦争を表現するのか」展(徳島県立近代美術館 1995)の出品作では「Stamp-Map of Japanand Korea」(1990)がこれにあたります。切手によって日本と韓国の地図の形が作られていますが、それぞれの切手には1990年8月6日午前の消印が押されています。これによりその時間、日本と韓国の郵便局で人が働いていること、生きていることがわかります。同時に、45年前に原爆が落とされた広島が対比的に浮かび上がってきます。 もう一つが、私製の切手を使った作品。「Post War46-47」(1993)、「Post War50私は誰ですか」(1995) がこれにあたります。前者は、戦争で消息不明になった肉親探しの新聞の連載が、後者は中国残留日本人孤児を扱った写真集がもとになっています。郵便物に貼られて移動する切手の性質が、作品のメッセージを伝えるのを助けるかのようです。 |