美術用語詳細情報
「ニュー・ペインティング」の詳細情報
●くわしい検索へ  ●美術館トップへ
美術用語 ニュー・ペインティング
美術用語(ヨミ) ニュー・ペインティング
美術用語(英字) NEW PAINTING
美術用語解説 1980年代に入って、世界的な模模で、各国に「新しい絵画」を求める傾向が強まった。ドイツ、イタリア、アメリカなどで、時を同じくして求められ、著しく台頭したこの新しい年代の絵が、ニューペインティングとよばれるものであり、時に「新表現主義」という名称でよばれることもある。それは、1970年代の、ひたすら観念的、禁欲的であろうとした美術の傾向とまったく対立するものであった。例えば、巨大なキャンヴァスに激しい筆づかい、大胆な色づかいで描かれる絵の主題は、俗世間と密接に関わるものであり、現代社会で生きてゆくうえで生まれた危機意識や猜疑心をその根底に持っている。それは、膨大な情報の渦中にある人にとってそれまでの絵画が、あまりにも「俗」を避けすぎたもので、その意義を積極的に肯定しづらくなったところから生まれたのである。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
検索条件設定へもどる 検索条件設定へもどる