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| 「2.金属凹版 トタン」の詳細情報 | |
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| テーマ名称 | 2.金属凹版 トタン |
| 展覧会名称 |
一原有徳・版の世界 生成するマチエール |
| 説明 | 転写によるモノタイプを始めてまもなく、1960年代から一原はトタン板など金属凹版の版画も手掛け、今日まで並行して制作している。通常の銅版画のように複数のエディションを刷るものもあれば、1点しか刷れない作品もある。いずれも既成の版画技法にとらわれない、実験的な探究である。糸や米粒などを金属板にプレスすることから始まって、錆びたトタン板の材質を活かした版、布や薄い錫箔を貼りつけた版など、自在な方法で版上に凹凸を作る。また版自体を焼き切ったり、切抜いた作品もある。 モノタイプにおける作風の展開と同様、当初は絵画的にさまざまな形態が表れることもあったが、次第に硬質な表情を持った作品が主流になっていく。水滴や地紋など、まるで自然現象や地表を見るかのような、架空の物質世界が画面一杯に表現されるのである。金属材料の隠れた表情を探り、偶然の効果も十分に取り入れた一原の表現は、私たち一人一人の想像力に誘いかけて止まない。 ●トタン● 屋根の廃材に目がとまり、トタン板の版画が制作されました。 |