作品詳細情報
「不思議な国A」の詳細情報
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作家名 難波田龍起
作品名 不思議な国A
作品名(ヨミ) フシギナクニA
作品名(英字) LAND OF MYSTERY A
制作年 1984年
技法・材質 油彩 キャンバス
寸法 94.3×163.8
概要 難波田は日本を代表する抽象画家の一人だが、抽象的な表現を手がけたのは予想に反してかなり遅く、40歳代も半ばを過ぎてからである。難波田が若いころ、彼の周辺ではヨーロッパからの影響を受けて抽象的な表現を試みる者が多かったが、このような風潮に対して「自分で抽象をはっきりつかめないのに、形式的に抽象絵画に入るのはいけないことだ」と考えていたという。79歳の時の作品「不思議な国A」は細やかな形が抑えられた色彩で、一つひとつ丹念に描き込まれ、静謐(ひつ)で深い詩情をつくり出している。時流に流されることなく、自分の目で確かめて獲得した抽象表現がこの作品によく表れている。難波田は、早稲田第一高等学院の学生だったころから、詩人・高村光太郎と親しく交わり、自分でも文学を志すことがあったというが、画面にあふれる詩情はこのことと無縁ではないだろう。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年09月06日掲載)
よみもの 徳島新聞美術へのいざない 森芳功 1995年1月6日
所蔵者 徳島県立近代美術館
作品番号:1100030_000 、国内 、館蔵品、油彩画他
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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