| 説明 |
まず洋画では、ウィフレッド・ラム、マッタ、パブロ・ピカソなどを展示いたします。
ラムはキューバに生まれ、マッタはチリに生まれるなど両者とも作家としては数少ない中南米出身であるとともに、シュルレアリスム後期を代表する作家です。ラムは魔術や呪術に関心があり、ヴードー教の魔法のイメージから発想を得たと言われています。マッタは、最初建築を学びますが画家に転向、SF的と評される未知の形態を描く独自の作風で知られていますが、この両者には色々なところに似通った共通点がみられ興味深いものがあります。
またビカソの〈赤い枕で眠る女〉も、日本では数少ないピカソのショルリアリスム時代の作品の一つです。次に彫刻では、全身像の小品、トルソ、頭部などを選んで展示いたします。全身像の小品としてはアーミテジの〈降りていく人〉、キリコの〈孤独な詩人〉、ローランスの〈片腕をあげて座る女〉などを、頭部の作品としては、デ・クーニングの〈頭No3〉、フォートリエの〈女〉、ガルガーリョの〈キキ・ド・モンパルナスのマスク〉などですが、各々の表現の持ち味をご覧下さい。またヘップワースの〈トルソ〉は、植木茂の〈トルソ〉と比較しながら見るのも楽しいものです。
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