「第2部 1.ジル・マルシェックスのピアノ演奏会」の詳細情報 | |
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テーマ名称 | 第2部 1.ジル・マルシェックスのピアノ演奏会 |
展覧会名称 |
薩摩治郎八と巴里の日本人画家たち |
説明 | ラヴェル、ミヨーをはじめ、パリの音楽家と多く交友していた薩摩は、ヨーロッパの近代音楽を日本へ紹介するという文化事業をフランス政府から託された。彼は、ピアニストのアンリ・ジル=マルシェックスを招致し、1925(大正14)年10月10日から11月1日までの土・日曜日に6日間にわたるピアノ演奏会を帝国ホテル演芸場において開催する。薩摩自身が編集発行した豪華なプログラムに、盛大な演奏会の模様をうかがうことができる。16世紀から20世紀にかけてのヨーロッパのピアノ音楽が網羅的に紹介され、中でもラヴェルやドビュッシーなどの現代フランス曲には日本での初演奏が多かった。まだドイツ古典派・浪漫派の音楽しか入ってなかった当時の日本で、この演奏会は大いに歓迎され、後の音楽界に少なからぬ影響を与えた。 この公演後、貞明皇后陛下の御前演奏も仰せつかった他、大阪・京都など各地でも演奏会を催している。 |