出展テーマ詳細情報
「1.モノタイプ 東京画廊個展」の詳細情報
●くわしい検索へ  ●美術館トップへ
テーマ名称 1.モノタイプ 東京画廊個展
展覧会名称 一原有徳・版の世界 生成するマチエール
説明 独特の版画手法に目覚めた一原は、制作に励み北海道内や中央の展覧会に出品する。1960年、神奈川県立近代美術館長であった故・土方定一に抜擢され、欧州を巡回した「現代日本の版画展」へ出品、同年に東京画廊で個展を開催し、50歳を目前にして彗星のごとく華々しいデビューを果たした。初期の生き物のような図柄は次第に姿を消していき、硬質で非情な雰囲気を帯びた世界が展開していく。これらの作品は、しばしば宇宙や生命体、あるいは鉄屑の集積や廃虚といった連想を誘う。けれども作家自身は先人の模倣に陥らぬよう、具体的な絵柄を排することに注意を払っているという。またほとんどの作品名は記号のようで意味を持っていない。その豊かなイメージは、無心の描画によって自発的に生まれた抽象表現なのである。しかしまた作家は常に、「どのように見ていただいてもよい」と、鑑賞者の素朴な感想に耳を傾ける。一原の作品とは、私たちの想像力の自由を保証するものとして、眼前に開かれているのだ。 ●東京画廊個展● 1960年、華々しいデビューを飾った東京画廊での個展出品作です。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
検索条件設定へもどる 検索条件設定へもどる