出展テーマ詳細情報
「特集展示 同時代の人間表現」の詳細情報
●くわしい検索へ  ●美術館トップへ
テーマ名称 特集展示 同時代の人間表現
展覧会名称 所蔵作品展 徳島のコレクション2000-IV 特集展示:同時代の人間表現
説明 21世紀が始まることで、私たちは新しい何かが生まれることを期待しがちです。しかし、新世紀といえども、全く過去と断絶しているというわけではありません。そこで、新世紀の可能性を見いだすために、今回は過去20年のオーソドックスな絵画以外の作品を取り上げてみました。 片瀬和夫の<ホームレス>では、ダンボールの上にニューヨークに住む白人の写真が反転されて用いられています。白い肌が黒く表現されることで人種問題を意識させています。また、内部の青い光は片瀬の作品を特徴づけるもので、西洋に対する東洋を象徴しているものです。ただし、片瀬の場合は二つの要素を対立しているものととらえるのではなく、それらの融合を意識しているのです。 野村仁の<二重螺旋:DNAの複製>は、人間を形作る物質であるDNAを二重螺旋モデルとその複製のイメージ及び音声で構成したもので、物質と人間の関係を考えさせます。 このように、表現方法の幅が広がっても、人間に対する関心は普遍的なテーマとして存在しています。それ故、今後も人間をテーマとした新しい表現が期待できるのです。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
検索条件設定へもどる 検索条件設定へもどる