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| 「第2章 美術に見る日本赤十字社の歩み 1西南戦争と博愛社」の詳細情報 | |
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| テーマ名称 | 第2章 美術に見る日本赤十字社の歩み 1西南戦争と博愛社 |
| 期間 | 2017年4月22日(土)~2017年6月11日(日) |
| 展覧会名称 |
今に生きる「人道博愛の心」美術に見る日本赤十字社の歩み展 |
| 説明 | 1877(明治10)年1月、九州地方で士族による反乱が起こりました。西南戦争(西南の役)です。士族たちは西郷隆盛を盟主に、各地で政府軍と戦闘を繰り広げました。9月に西郷が自刃して終結するまで、双方あわせて1万数千人の戦死者を出しました。 明治政府の元老院議官だった佐野常民と大給恒は、西欧の赤十字社にならって、敵味方の区別なく傷病兵を救護する団体「博愛社」の設立を決意し、政府に許可を願い出します。しかし、当初ふたりの願出書は却下されました。陸軍に軍の衛生部隊が機能しているはずだという自負があったことも理由の一つでした。そこで佐野は戦地に赴き、5月1日に政府軍の征討総監督有栖川宮熾仁親王に直接願い出て、その場で口答で許可を得ました。許可書の日付は5月3日になっています。ここでようやく博愛社の活動が始まりました。 博愛社は、西南戦争が終結した後も、全国の社員や篤志家によって支えられ、政府から独立した組織として発展していきました。社員名簿には夏目金之助(漱石)や岩倉具視、伊藤博文などの名前もあります。 |