出展テーマ詳細情報
「3 姿なきカミ 自然と風土」の詳細情報
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テーマ名称 3 姿なきカミ 自然と風土
期間 2022年4月23日(土)~2022年6月19日(日)
展覧会名称 カミのかたち
説明 岡本太郎は1959年、沖縄の久高島(くだかじま)にある、祭祀を行う聖地=御嶽(うたき)を訪れました。森の薄暗い空き地に、ありふれた石ころが数個ころがっているだけの様子を見て、次のように語っています。「最も神聖な場所には何もないということは、明らかに積極的な選択があった。*」 「姿なきカミ」の存在、イコン(聖なる偶像)を作らない文化がここにあります。 最後のコーナーでは、アニミズムに通じる自然への畏れや敬意を見せる作品を紹介します。ラム(キューバ出身)の〈我々はここにいる〉では、土俗的で呪術的なイメージで見えない「カミのかたち」が表されています。ドイツ表現主義のフランツ・マルク〈動物伝説〉は、野生や原始的な力を宿す動物を通して、純粋な精神性を象徴的に描いています。高橋秀の〈日本神話〉や白髪一雄の〈太古〉は、いにしえの原初的なものがモチーフです。大久保英治の〈吉野川―場の刻 6/30 ・ 9/29 ・ 12/1〉は、吉野川に潜む八百万の神と交感するように川沿いを歩行して生まれた作品で、ここにしかない輸出不可能な自然と風土に根ざしています。徳島の身近な自然に遍在しているかもしれない「カミ」を感じてみたいと思います。 *岡本太郎『美の呪術』新潮文庫 2004年 p.21、『沖縄文化論』中公文庫 1996年 pp.151-182)
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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