出展テーマ詳細情報
「谷口董美の世界1」の詳細情報
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テーマ名称 谷口董美の世界1
期間 1996年4月27日(土)~1996年6月2日(日)
展覧会名称 所蔵作品展 徳島のコレクション96-I 新収蔵作品を中心に
説明 谷口董美は、阿波の木偶人形に取材した作品を制作し、郷土色豊かな作品を描く版画家として知られました。県内各地で彼の作品を目にした人も多いことと思います。本展は1996年3月に夫人である谷口幸枝氏からご寄贈いただきました作品や各種の資料をもとに、彼の画業の一端をご紹介しようとするものです。  谷口董美は、1909年に徳島県三好郡辻町(現在の井川町)に生まれました。旧制徳島中学校を卒業後、小学校の教師を勤めるかたわら木版画の制作に没頭し、新版画集団や九州版画などの研究会に参加しました。一方では地元の仲間たちと美術グループをつくり、展覧会も開いています。1939年には両親の反対を押し切って上京し、恩地孝四郎の指導を受けました。翌年からは日本版画協会展に出品し、後に会友となっています。戦後は徳島に戻り徳島県展や四国洋画展で受賞し、四国中央美術会や制作新樹社の結成に参加するなど、徳島を舞台に華々しい活躍を見せました。1964年、病のため55歳で亡くなりました。  谷口董美は、創作版画のすぐれた作家のひとりであるばかりでなく、徳島の美術界の隆盛に力を注いだひとりということができるでしょう。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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