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| 「山本容子のエッチング」の詳細情報 | |
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| テーマ名称 | 山本容子のエッチング |
| 期間 | 1995年8月5日(土)~1995年8月27日(日) |
| 展覧会名称 |
所蔵作品展95-II 書物のような美術 |
| 説明 | 山本容子は京都市立芸術大学に在学中、銅版画の線に魅せられ制作を始めました。1970年代後半の硬直した現代美術の思潮の中で、作品は意外な軽やかさを放ち、新鮮な目で受けとめられました。彼女はまず、ボタンや剃刀といった身近なものを描くことから始めます。最も初期の〈Papa AID〉は、銅板のすみっこに一枚のバンドエイドが転写され、板の左上から(画面では右上)それがフリーハンドで描かれ、また隣にも…という風に、画面一杯に色々な表情の絆創膏がふよふよ浮いている、そんな作品です。画面の中で形が変化していく様子は、あたかもそこに何かの物語があるような印象を与えます。そして彼女は次第に物語性を強く感じさせる作風へ向かっていくのです。画面の下に鉛筆で書き込まれた、語呂合わせの面白いタイトルも楽しんでもらえたらと思います。 |