出展テーマ詳細情報
「バルビゾン派、印象派、後期印象派」の詳細情報
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テーマ名称 バルビゾン派、印象派、後期印象派
展覧会名称 奇跡のコレクション サンパウロ美術館名品展
説明 19世紀半ばからは、近代美術の全盛期です。芸術家は、かつてのように約束ごとや制度に制約されずに、自由に制作するようになってきます パリ郊外に住み着いてキャンバスを屋外へ持ち出し、自然を実際に観察しながら写実的に描き始めたのがコローたちのバルビゾン派です。その思想は、その後「眼に見えないものは描かない」と言ったクールベや、パリを明るい色彩と新鮮な感覚で描いたマネにつながっていきます。 1863年のサロンに落選した作品展(落選展)のころからマネを中心に若い画家たちが「明るく、もっと明るく」を合い言葉に集まりはじめ、そこから印象派が生まれてきます。モネやルノワールらは、あるがままに描こうとし、光の効果に着目しました。そして、色のもつ明るさを研究して、絵の具を混ぜすに描くという新しい方法を始め、線による輪郭線ではなく、色の集まりが生み出す明るく豊かな画面を生み出しました。 後期印象派と言われるセザンヌは、印象派が置き去りにした、ものの形について研究を重ね、印象派の明るさを失うことなく、同時にしっかりした形や空間を生み出すことに努力しました。そこでは、顔や手などの体の部分を円すいや円筒、球などの幾何学的な形に単純化する、という造形的な試みが見られます。 また、ゴッホは印象派に影響されながらも、力強い筆使いと強烈な色使いにより、独自の世界を作り上げました。人生に悩み南仏のアルルに移り住んだころに描かれたこの作品(No.41)には、崩れそうな輪郭や、調和を乱す色の配置など、彼の特徴がよく現れています。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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