出展テーマ詳細情報
「現代版画 加納光於」の詳細情報
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テーマ名称 現代版画 加納光於
期間 2001年2月20日(火)~2001年3月18日(日)
展覧会名称 所蔵作品展 徳島のコレクション2000-IV 特集展示:同時代の人間表現
説明 加納光於は、独学で銅版画の制作を始めました。55年銅版画集『植物』を刊行。翌年瀧口修造の理解を得て最初の個展を開催します。その後、サンパウロ・ビエンナーレ展、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展、東京国際版画ビエンナーレ展、日本国際美術展、現代日本美術展など内外の展覧会に出品しています。 初期は、動植物、鉱物、天文、気象などを描写的要素を残しながら幻想的に描き出していました。50年代末頃から、版上で腐蝕液と防蝕剤を操り、不思議なイメージを生み出す独自の作風を展開。既成の銅版画技法から逸脱したその手法はインタリオ(銅版腐蝕)と呼ばれました。 当時の作品について、瀧口は「イメージを再現するのではなく、イメージを生産するのだ」と語っています。そして、この指摘がずっと加納の版画作品の特徴となります。 当初はモノクロの作家というイメージが強かった加納ですが、続く、ガスバーナーの炎で金属板に亀裂や凸凹をつけ、それを版とするメタルプリントの作品で、初めて青の色彩が現れました。 加納は、その後も種々の技法により新たな版画の世界を拓いていくのです。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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