出展テーマ詳細情報
「自然をみつめる眼」の詳細情報
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テーマ名称 自然をみつめる眼
期間 2011年5月24日(火)~2011年6月26日(日)
展覧会名称 徳島のコレクション2011-II
説明 写真や版の性質をユニークな方法で使いこなす作家たちを紹介します。  秋岡美帆(あきおかみほ)は、樹々や木もれ日を題材に、あえてとらえどころのない像を撮影し紙に転写します。その大画面を前に私たちは、日常のまなざしに見えていない自然と出会うことになります。武蔵篤彦(むさしあつひこ)は即興的なドローイングを、重ね刷りの版画技法で組み合わせます。ニュアンスに富んだ色づかいの元にあるのは、オーストラリアの森林風景を見た体験であったといいます。内なる自然のイメージを喚起する作品です。  また、阪本幸円(さかもとこうえん)は、自然の素顔を再発見させます。ふる里である北陸の雪景色を舞台に、積もる、溶けるなどの変化にゆだねた造形を作品として記録します。  出店久夫(でみせひさお)は鏡像のように反転する写真のコラージュを用いて、虚実をないまぜにした不穏な世界観をあらわします。一方、内田智也(うちだともや)の銅版画は、巨大な蜂の巣か鍾乳洞を思わせる地層と、迷宮のような光景がだまし絵のように入り組んだ、虚構の世界を描きます。黒一色のグラデーションがさらに閉塞感をあぶり出しています。  作家たちは「写す」働きに一ひねりを加えることで、もう一つのまなざしと意識を手に入れたようです。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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