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| 「現代版画 池田満寿夫」の詳細情報 | |
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| テーマ名称 | 現代版画 池田満寿夫 |
| 期間 | 2001年3月20日(火)~2001年5月6日(日) |
| 展覧会名称 |
所蔵作品展 徳島のコレクション2000-IV 特集展示:同時代の人間表現 |
| 説明 | 池田満寿夫は、終戦後、長野県に引き揚げ、高等学校を卒業後に上京します。1950年代半ばに瑛九らが結成したグループ「デモクラート」に参加し、この頃から、銅版画の制作を本格的に開始しました。その後、66年のベネチア・ビエンナーレ展で国際版画大賞を受賞するなど、版画界の若き旗手と目されるようになります。また77年には小説『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞し、時の人となります。晩年には陶芸も手がけ、多方面にわたって幅広く活動しました。 1966年の〈ある種の関係〉をはじめとする初期の作品には、少しユーモラスで軽快な図柄をドライポイントを中心にした力強い線で刻みあげた新鮮な魅力にあふれています。また、〈七つの大罪〉や〈ヴィナス〉などの、70年代に展開されたエロチックな作品群は、『エーゲ海に捧ぐ』の受賞とあわせて、池田満寿夫の名を世の中に知らしめました。エッチング、ドライポイント、アクアチント、メゾチントからリトグラフまで、様々な技法を使いこなす確かな技術力を伴った、才気あふれる彼の活躍は、版画の可能性を外部へと伸びやかに切り開いていったといえるでしょう。 |