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「水墨画」の詳細情報
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テーマ名称 水墨画
展覧会名称 清原重以知展
説明 清原が描いた水墨画としては、ここにあげた他に軸装と色紙がそれぞれ1点ずつ確認できるだけである。いずれも晩年に知人や身内の祝い事などのために制作したもので、余技的な印象が否めない。しかし「鍾馗図」が見せる筆使いは、清原が相応の修練を積んでいたことをうかがわせる。  晩年の清原は、家族に「自分は日本画をやるべきだった」ともらしていたという。また作品は現存しないが、戦前は明らかに日本画の表現を意識した屏風仕立ての油彩画を制作している。昭和初頭の「夏の女」や「南の椽」で見せた筆使いの妙味への関心も、東洋画への関心と結びつけて考えることができるかも知れない。  現存する作品こそ少ないが、清原にとって東洋画の表現は、若い頃からの大切な研究課題だったのだろう。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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