出展テーマ詳細情報
「I 写実表現へのめざめ」の詳細情報
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テーマ名称 I 写実表現へのめざめ
展覧会名称 近代日本画への道程 「日本画」の19世紀
説明 最初のコーナーでは、江戸時代における写実表現のめざめについて、いくつかの作品をご覧いただきます。江戸時代の西洋絵画への理解は、オランダ経由で輸入された西洋の書物の挿絵や銅版画に学ぶことからはじまりました。西洋絵画がみせる写実的な表現は、当時の日本にはなく、驚きをもって迎えられます。鎖国下で手探りの油絵研究が行われる一方、当時日本にあった画材によって西洋絵画の画法を取り入れた作品も描かれました。同じ西洋画法で描かれたとは言え、油絵具で描くのと、絹や紙のうえに墨や岩絵具で描くのとは大きな違いがあります。ここでは、西洋の人物を墨で描いた作品など、西洋の遠近表現や明暗法がどのように用いられていたのか、ご覧いただければと思います。  たとえば、石川大浪〈ヒポクラテス像〉(No.5)は、西洋の人物を絹の上に描いたものですが、墨の筆あとがあらわれた表現となっています。また、円山応挙(No.1)のように、西洋絵画の影響を受けた中国の作品から学び、独自の写実表現を生み出した場合も、その表現に従来からあった技法が溶け込んでいます。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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