出展テーマ詳細情報
「徳島ゆかりの美術」の詳細情報
●くわしい検索へ  ●美術館トップへ
テーマ名称 徳島ゆかりの美術
展覧会名称 所蔵作品展 徳島のコレクション99-II 特集展示:菊畑茂久馬のオブジェ
説明 今回は、戦争に関連する作品をいくつかまとめて紹介しています。  伊原宇三郎の〈汾河を護る(夜は不眠の警備)〉は日中戦争のさなかの1938年に、陸軍の軍属として中国に渡った伊原が、占領地を警備する情景を描いたものです。  山下菊二は、戦争中に中国戦線に従軍し、その悲惨な体験から、戦後は反戦運動などに深く関わりました。〈飼えない軍票〉は、戦時中の日本政府が占領地で利用するために発行した軍用の紙幣(軍票)などが画面に貼り付けられています。  第二次世界大戦では、徳島も空襲を受けており、本土決戦に備えた特攻基地や人間魚雷の基地もありました。福田新之助の〈TOKUSHIMA〉は、戦後50年を迎えた1995年に、戦争に関連の深い徳島の土地を訪れ、その風景を写真におさめ、その場所の土を採取して燃やすことによって制作されたものです。深い傷を受けたその場所と土地を再び燃やすことは、苦しみからの救済、再生、そして復活のための祈りなのでしょうか。  その他に、日本の水彩画の草分けである三宅克己、大正期に日本画や版画の世界で活躍した廣島晃甫、中国や日本の古墳壁画の模写でも知られる日下八光、戦後の木版画の世界に新しい風を吹き込んだ吹田文明の作品を紹介します。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
検索条件設定へもどる 検索条件設定へもどる