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「華麗なる宮廷文化―ロココとその時代」の詳細情報
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テーマ名称 華麗なる宮廷文化―ロココとその時代
期間 2015年4月29日(水)~2015年6月21日(日)
展覧会名称 東京富士美術館所蔵「美の饗宴 西洋絵画の300年〜バロック、ロココからエコール・ド・パリまで」
説明 ルネサンスからバロックへ、ヨーロッパ美術はイタリアやフランドル、オランダを中心に発展してきた。17世紀末、イタリア美術の評価はゆるぎないものであったが、美術の中心は次第にフランスへと移っていった。18世紀初頭のフランスは、72年に渡った太陽王ルイ14世の治世が終わり、ルイ15世の治世になると、それまでの堅苦しい宮廷生活が一変し、ポンパドゥール夫人をはじめとする女性たちが主役を担い、自由でおおらかな宮廷文化が花開いた。パリの貴族や裕福な市民たち(ブルジョワ)のサロン文化が発展した時代でもあり、青春・幸福・快楽といった、楽観的、現世的な『生きる喜び』を謳歌するような絵が好んで描かれた。ヴァートやブージェ、ナティエも享楽的な特権階級の現実や夢を描いた。その様式は『ロココ』と呼ばれ、絵画をはじめ、装飾や建築、ファッションや生活様式に至る様々な分野に広がっていった。貝殻や植物をモチーフにした『ロカイユ装飾』を語源とする『ロココ美術』と呼ばれる様式は、軽やかで晴朗な色彩、緩やかな曲線の表現などを特徴とするが、一定の様式があるわけではなく、むしろその主題や雰囲気が特徴であり、ヴァトーが創始した『フェート・ギャラント(雅宴画)』は、優雅に着飾った男女が庭園で恋を語り合う、ロココならではの主題である。また、風俗画、風景画、静物画という美術アカデミーで確立された古典主義の理論では低く位置づけられた分野に優れた作品が生まれた。
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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