「サルバドール・ダリ」の詳細情報 | |
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テーマ名称 | サルバドール・ダリ |
期間 | 1999年11月13日(土)~2000年12月5日(火) |
展覧会名称 |
所蔵作品展 徳島のコレクション99-III 特集展示:引用と美術 |
説明 | サルバドール・ダリ(1904-89年 スペイン出身)は、写実的な描写でありながら、幻想的で奇怪な作品でよく知られています。 今回紹介する3つの版画集は、それぞれロートレアモン(19世紀)、アポリネール(20世紀)、ロンサール(16世紀)といった人々の詩集に添えられたものです。不気味な生き物がミシンの上で幼児にかみついているグロテスクな場面や、時計が溶けたり、引き出しが生き物に変身したり、あるいは人間の下半身のうえにカタツムリが這っているような思いがけない情景は、ダリの得意とする表現です。若い頃に精神分析学に傾倒したダリは、このような場面によって、無意識や抑圧された欲望のイメージを作品化しようと試みたのです。 とりわけ、19世紀の謎の詩人ロートレアモンの詩〈マルドロールの歌〉は、シュルレアリスム(超現実主義)の画家ダリの原点の一つであると言われており、そこに寄せられた版画には、観る人の気持ちをざわつかせるような独特の世界が展開されています。 |